中国の一部銀行、テクニカル問題でシステム一時停止

中国の一部銀行、テクニカル問題でシステム一時停止
6月25日、中国の複数銀行で週末からシステムの一時停止が相次いだ。写真は上海で撮影(2013年 ロイター/Aly Song)
[上海 25日 ロイター] - 中国の複数銀行で週末からシステムの一時停止が相次いだ。人民銀行が通常の銀行を介さない貸し出しの抑制に動き、短期金融市場で流動性がひっ迫するなか、国民の間では信用収縮に対する不安が高まっている。
中国銀行<3988.HK><601988.SS>の送金システムは24日、一時的に機能しなくなった。南京銀行<601009.SS>でも今週、一部の顧客が送金出来なかった。
23日には、中国工商銀行(ICBC)<1398.HK><601398.SS>の現金自動預け払い機(ATM)とPOSシステムが中国全土で一時停止し、中国版のツイッター微博(Weibo)などでは、このことが多くツイートされた。
中国銀行、南京銀行、ICBCの3行は全て、サービスの一時停止はテクニカルな問題と発表しているが、銀行セクターに対する顧客の不安は静まっていない。
ネット上では金融危機を危ぶむ声が一部で出ている。ただ、25日に上海市内では、ATM前に預金を引き出す人の長い列などはみられない。
ICBCは25日に声明を発表し、23日のシステム不具合について、前日にシステムをアップグレードし、23日朝に取引が急増したことによるもので、現在は通常の状態に戻っているとした。

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