米ゴールドマン、中国工商銀行株全て売却へ

[香港 20日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスは20日、保有している11億ドル相当の中国工商銀行(ICBC)<1398.HK>の株式売却を始めた。今回、保有する全てのICBC株を売却する。
IFRが条件規定書を引用し伝えたところによると、ゴールドマンは、ICBCの株式を1株当たり5.47─5.50香港ドルで売り出した。これは20日終値(5.64香港ドル)から最大3%ディスカウントとなる。
ゴールドマンはICBC株を2006年から保有しているが、ここ1年数回にわたり売却を行っていた。
ゴールドマンは2012年4月にICBC株を売却し、25億ドルを調達した。売却した株式の大半はシンガポールの政府系投資機関テマセク・ホールディングスが取得した。また、今年1月には10億ドル相当のICBC株を売却した。
2006年の新規株式公開(IPO)以前、ICBCは多額の不良債権を抱え、経営が悪化していた。だがIPOを境に中国の高度経済成長の波に乗り、時価総額は米JPモルガンと英バークレイズを合わせた規模にほぼ匹敵する2400億ドルに拡大した。
ゴールドマンは2009年以降、6度にわたりICBC株を売却。残りの保有株をすべて売却すれば、調達額は合計101億ドルに上る。
*内容を追加して再送します。

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