英利上げ、割合早い時期となる=フォーブス中銀委員

英利上げ、割合早い時期となる=フォーブス中銀委員
10月16日、イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のフォーブス委員は、中国やその他の新興国の景気減速により英利上げが阻まれることはないとし、英金利は「割合早い時期に」引き上げられるとの見方を示した。写真は2011年2月、ロンドンの英中銀(2015年 ロイター/Chris Helgren )
[ロンドン 16日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会のフォーブス委員は16日、中国やその他の新興国の景気減速により英利上げが阻まれることはないとし、英金利は「割合早い時期に」引き上げられるとの見方を示した。
早期利上げ推進派として知られる同委員は財界人との会合で行った講演で、新興国経済でみられる問題について、ドイツなど主要貿易相手国への影響はあっても、英経済との直接的な関わりは限定的と指摘。英経済は、ペースは鈍化しても国内主導の成長が続くとの見通しを示した。
その上で「さえない世界経済のニュースはあっても、英金利の次の動きは引き上げで割合早い時期に実現するという私の見方は変わっていない」と述べた。
新興国経済の予想以上の減速や「ある種の金融危機」があれば英経済も影響を免れないとしながらも、中国などの景気減速をめぐる懸念は行き過ぎていると指摘。
中国の経済成長に関する統計にサービス・消費関連部門の勢いが完全に反映されていない可能性があるとし、英中銀は中国の今年の成長率に対する慎重な見方を変更する必要が出てくる公算があるとの考えを示した。

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