ギリシャ問題で米政府は譲歩要請、財務長官が関係国と電話会談

ギリシャ融資延長問題、米政府が関係国に譲歩要請
 2月19日、米政府はギリシャ融資延長をめぐる交渉について、関係国すべてに譲歩を促した。写真はルー財務長官。11日撮影(2015年 ロイター/Shailesh Andrade )
[ワシントン 19日 ロイター] - 米政府は19日、ギリシャ融資延長をめぐる交渉について、関係国すべてに譲歩を促した。米財務省高官によると、ルー財務長官は終日、ギリシャのバルファキス財務相やユーログループのデイセルブルム議長、サパン仏財務相らと電話で会談、それぞれに歩み寄るよう求めたという。
ギリシャ政府は19日、ユーロ圏諸国に対して、6カ月間の融資延長を正式に申請した。しかし、金融支援の条件となっている財政緊縮策の継続を約束していないため、ドイツは融資延長に難色を示している。
米政府は、協議が決裂すれば世界経済に影響が及ぶと懸念。米政府の当局者はここ数日、欧州諸国への働き掛けを強めているもようだ。
米財務省高官は「すべての関係国の妥協が必要」と指摘。米政府は、ギリシャとドイツに対してこのメッセージを送ったと述べた。
*内容を追加します。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab