北米のeスポーツビジネスは悲惨な状態 チームに100万ドルを費やしたというストリーマーが語る
「どれもが破産したか、破産に直面している」
北米のeスポーツビジネスは、悲惨な状態にあるようだ。チームに100万ドル(約1億4000万円)を費やしたストリーマーが語った。
PC Gamerが報じたように、ストリーマーのジェレミー・ワン(Disguised Toast)は公開した動画のなかで、「eスポーツ業界が特にひどい業界である理由」について説明している。
ワンは2023年1月にDSGという『VALORANT』のチームを設立し、その後『リーグ・オブ・レジェンド』の部門も立ち上げた。5カ月が経過し、ワンは最初の1年で100万ドルの損失を出すと告げられた。これは、当初の予想の倍額だ。
「北米のeスポーツ組織を見てみると、どれもが破産してるか、破産に直面してる。本当に、全部がね」
チームが利益を出す見込みはほとんどないとワンは言う。「会計士が、赤い数字だらけのスプレッドシートを送ってきたんだ。収益の部分が除外されてたから、”何で消したんだ?”って会計士に聞いたら、”いや、消したんじゃなくて、何もないんだよ。少しも利益がない”って言われた」
これは、ワンのチームだけの問題ではないという。「北米のeスポーツ組織を見てみると、どれもが破産してるか、破産に直面してる。本当に、全部がね」
「平静を装って、”俺らはまだいける。何も問題ない”って言う組織もあると思う。でも、本当にみんな大金を失ってる。大勢がクビになってる。心配のない組織なんて、もうないんだよ」
ワンによると、実績を挙げなかったことから、企業もeスポーツチームのスポンサーになることに興味を失くしたという。「企業は何百万ドルもの投資をして大きな利益を得られなかったから、eスポーツを恐れてるんだ」
ワンはPatreonや高品質なグッズで100万ドルの損失を埋め合わせる予定とのことだが、数カ月後に、「200万ドルを費やした」という動画を公開することになるかもしれないとジョークを飛ばしていた。