がんばってもやせない…「ダイエット依存症」チェックリスト
<寄稿/夏目祭子>
日本女性は、世界的に見れば、太っている人の割合はかなり少ないのです。なのに、3人に2人の日本女性は「今の自分は太っている」と思っていて、ダイエット経験率も85%と、おそろしく高い。これは、「今よりやせたら、もっとキレイになれるはず!」と多くの女性が信じ込んでいるからと言えそう。
だけど、最初は「キレイになるため」と思って始めたダイエットが、どんどんあなたの行動を縛る「ストレスの元」となり、いつも「食べることへの罪悪感」と「太ることへの恐怖」が頭から離れないとしたら、あなたはもう「ダイエット依存症」という、摂食障害の一種にハマっているのです。
実は日本女性の3人に1人はその傾向があると言う精神科医もいるから、“自分は大丈夫”と笑っている場合ではありません。
そう言う私も、長い間「ダイエット依存症」でした。
「本気のダイエット」がキッカケで、拒食症の状態に陥り、命の危険を感じてUターンする過程で、激しいリバウンドを経験。もう一度やせたい! の一念で、万年ダイエッター生活へ……これがつまり「ダイエット依存症」そのものだったというわけ。
そこから10年以上かけて脱出した後は、ダイエットなしで美しい体形になる《アンチダイエット》テクニックの指導をしています。
まずは、次の「ダイエット依存症チェックリスト」を試してみて。3つ以上当てはまるなら、すでに危ないと言えるかも……。
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<ダイエット依存症チェックリスト>
※2012年夏目祭子作成より抜粋
1)体重計の数字の増減に一日の気分が左右される。
2)外食や買い物では、なるべくカロリーの低い物を選ぶ。
3)雑誌のダイエット記事のタイトルにつられやすい。
4)これは食べてはいけないと自分で決めた「タブー食品」がある。
5)食べ物を見ると心の中で瞬時に「太りやすい物」「太りにくい物」と判別してしまう。
6)食べることに罪悪感がつきまとう。
7)食欲を抑えられない自分がイヤだ。
8)食べた分だけ運動で消費しないと太らないか心配になる。
9)一度食べ始めたら、止まらなくなることがある。
10)「ダイエットしなきゃ」と意識すると、お菓子が無性に欲しくなる。
11)お菓子を人の見ていない所で隠れて食べることがある。
12)食べ過ぎたと思うと、胃腸で吸収される前に吐き出したいと思う。
13)飲み会や外食に誘われると、カロリーオーバーが気になって憂うつになる。
14)自分の体で嫌いな部分がいくつもある。
15)「やせるまではやらない・できない」とガマンしているものがある。
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ダイエット依存症の特徴は、一見普通の生活を送っているようでも、頭の中は、カロリー計算や体重など数字のプレッシャーで追い詰められていること。「自分が何を食べたいか」ではなく「太らないためには何を食べるべきか」というルールで束縛されて、徐々に人生を楽しむ心が失われていくのです。
さらに女性にとって悩ましいのは、「ダイエットすればするほど、代謝が落ちてやせにくい体質に変わり、食べなくても太っていくようになること」。これは私自身が経験したことです。ダイエットをやめて、自分の体の内側から発信されてくる要求に従って食べることによって、今ではスリムな体形を維持できているのです。
あなたも、知らない間に心がダイエットルールに縛られていないか、振り返ってみてください。
【夏目祭子(なつめ まつりこ)】
聖なる性の語り部・作家・カウンセラー。一般社団法人「性・愛・命の学び舎」代表理事。全米ヨガアライアンス認定講師。1999年、ダイエット依存症克服ノウハウを織り込んだ自伝小説『ダイエット破り!』でデビュー。ダイエットせず自由に食べながらスマートボディになる《アンチダイエット》を提唱。2002年より「大人が学び直す真実のセクシャリティ」を伝える活動を開始。食と体型・愛と性に悩む人々のサポートを続ける。
主な著書は『ダイエットやめたらヤセちゃった』『なぜ性の真実セクシャルパワーは封印され続けるのか』。
Webサイト http://natsumematsulico.jp/
ダイエットやめたらやせちゃった
『太らない人のヒミツ: 腸で考え・脳で感じて・美力めざめる』 食べたい食品を我慢するダイエットはどうしてうまくいかないのでしょうか?その謎を夏目祭子さんが長年の実体験と豊富な医学情報を駆使してわかりやすく解いてくれます。体が必要としている栄養をキャッチして楽しく感謝して食べること、いやな感情から逃げるために食べるという偽の食欲を見分けると、自然に健康な食と体型が得られるでしょう。体重とカロリー計算に振り回されているあなた、「目からうろこ」の必読の書です。 |