Google、自動運転タクシーを「洪水多発のマイアミ」でも展開へ

2026年にサービス開始予定



Google系の自動運転開発企業Waymo自動運転タクシーの6番目の展開都市として、フロリダ州の大都市マイアミが選ばれた。マイアミは洪水が多発する都市としても有名だ。同社は倒木や電線の切断、洪水、停電といった状況にも対応可能な車両を用意し、2026年からサービスを開始する予定だ。


現在、米国内の4都市でドライバーレスの自動運転タクシーサービスを提供しているWaymoだが、2025年にジョージア州アトランタにも進出する計画で、順調にサービスエリアを拡大している印象だ。

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■フリート運用に特化したMooveとタッグ

Waymoの発表によると、ジャガーのEV(電気自動車)「I-PACE」をベースにした車両を用いて、自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスを2026年始めにマイアミでスタートする。

またWaymoは、車両管理に特化したモビリティソリューション企業であるMooveと戦略的パートナーシップを結んだことも発表した。まずは、すでにWaymoがロボタクシーサービスを行っているフェニックスにおいて、Mooveがフリート運用や施設管理、充電インフラの管理を担当する。そしてマイアミにおいてもMooveと協力し、ロボタクシーサービス「Waymo One」のアプリを通じてサービスを提供していくという。

Mooveはナイジェリアに本拠を置き、アフリカ各地でライドシェア用車両のフリート管理やモビリティソリューションを提供している企業だ。今回のWaymoとの提携が、初の米国進出になったようだ。


■マイアミでの洪水対策は?

出典:Waymo公式ブログ

マイアミでのロボタクシー運行にあたり、雨期や洪水といった厳しい天候が課題となっていた。Waymoはフロリダ半島の「サンシャイン・ステート」において、過酷な雨天条件でのテスト走行を行うなど、数年にわたり研究開発を行ってきた。

米メディアによると、同社の製品コミュニケーションマネージャーであるChris Bonelli氏は、2019年のマイアミ訪問で得られた知見が、第5世代の自動運転システム「Waymo Driver」の開発に役立ったと語っているという。

2023年6月には再びこのエリアでのテストを実施し、過酷な気象条件下でのシステム性能向上に励んだ。Bonelli氏は「私たちのシステムは、サービスを提供する都市で直面する最も過酷な運行条件に耐えられるよう設計されている。これには、倒木や切断された電線、洪水、停電などの状況をナビゲートする能力も含まれる」とコメントしている。

なおWaymoは第6世代のWaymo Driverを2023年8月に発表している。このシステムは雪や氷が多い寒冷地域でも運行できる能力を持っているため、米国の中西部や北東部などのエリアへのサービス拡大も期待されている。


■Waymoのロボタクシーサービス概要

Waymoは2018年に、世界初となる自動運転車を活用した有料の商用タクシーサービスを、アリゾナ州フェニックスで一部ユーザーを対象に開始した。当初はセーフティドライバー同乗のもとサービスを提供していたが、2019年末ごろに一部ユーザーを対象にドライバーレスのサービスを導入し、2020年10月ごろには対象を一般ユーザーに拡大している。

2021年にカリフォルニア州サンフランシスコでもサービスを開始、2024年には同州ロサンゼルスとテキサス州オースティンにも展開を拡大した。現在4都市で運行しているWaymoのロボタクシーだが、2025年にアトランタ、そして2026年にマイアミで開始される。

気象条件が厳しいマイアミでの運行は、大きな転機となるはずだ。今後の全米での展開拡大が期待される。また現状はフェニックスとマイアミのみでの提携が発表されているMooveとの関係にも注目したい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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