大晦日、除夜の鐘を打つ回数は煩悩の数である108回とされ、仏教では欲望を無知や迷いの元凶として誡める。 だが、仏教発祥の地、インドでは煩悩も性的欲望も肯定しているのはなぜか。 古今東西を問わず、性的象徴が神体となり、男根が生命力の象徴として、女陰は創造物の祖型として、崇められてきたのには理由がある。 インドでは古代から、難解な宇宙哲学を生み出す一方で、伝統的に地母神に対する信仰が盛んである。 多産、肥沃、豊穣のシンボルとしての女神と奔放な愛が尊ばれてきたのは、女性は妊娠・出産という連続して生命を再生する、その永遠の連続性を司る神の如き創造性をもった存在、という背景がある。 そうした女性の神秘性
セックスは神との合一のため、というタントラ思想に迫る
男女の交接が瞑想よりも悟りに近づけるワケとは
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