大成建設、アドビの電子契約サービスで契約書の90%以上を電子化

NO BUDGET

2023-04-18 06:15

 アドビは、大成建設が契約と人事手続きに関連した業務のデジタル化を目的に、同社の情報企画部と人事部が電子契約サービス「Adobe Acrobat Sign」を導入したと発表した。

 今回の導入により大成建設は、情報企画部が所管する紙書類による契約書の90%以上を電子契約に移行し、手続きが完了するまでに必要な時間を従来の10分の1に短縮するした。同時にデジタル上での文書管理ができるようになり、リモートワークでも円滑に契約手続き業務を進められるようになった。

 Adobe Acrobat Signは、容易かつ安全な電子サイン機能を「Adobe Acrobat」の機能を組み合わせた電子契約ツール。どんなデバイスでもPDFの作成、編集、共同作業、署名、共有などを簡単に行える。契約に関わる全ての業務プロセスがペーパーレスになり、国内でも電子サインの法的有効性が認められている。また、ペーパーレス化にとどまらず、さまざまなデジタルツールと連携することで、長期保管性や法的有効性を備えた文書のシームレスな管理を実現する。

 大成建設は、同ツールについて、既に全社的に採用しているAdobe Acrobatとの親和性が高く、純正のPDFファイルの見読性や、社内業務に沿った形で柔軟なワークフローを実現できる点などを評価、採用した。

 これまで同社は、契約や意思決定の一部で紙書類で使われ、社内での押印や印刷、郵送対応などの複数の工程により、手続きが完了するまでに多くの時間がかかっていた。また、在宅勤務が推奨されていたコロナ禍でも紙書類を扱う業務に合わせて出社するなどの場面も散見されたという。

 今後は利用対象部署を拡大し、グループ会社にも活用できるよう取り組みを進める予定だという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]