Amazon Web Services(AWS)とVMwareは米国時間8月27日、ラスベガスで開催中の「VMworld」で、「Amazon Relational Database Service(RDS)on VMware」の提供に関する計画を明らかにした。
VMwareの最高経営責任者(CEO)のPat Gelsinger氏が初日の基調講演を行っていたとき、AWSのCEOであるAndy Jassy氏が壇上に登場した。Jassy氏は今回の発表について、両社が連携の強化を続けている分野について示す格好の例だと述べた。
Jassy氏は「これにより、RDSのあらゆる機能をVMwareの顧客に提供できるようになる。現在、非常に多くの企業がハイブリッドモードで稼働しており、こうした状況はしばらく続くだろう」と述べた。同氏によると、Amazon RDS on VMwareを利用することで、顧客はオンプレミスでも、AWSのパブリッククラウドでも、同じことを実行できるようになるという。
Amazon RDS on VMwareは、顧客がVMwareベースのソフトウェア定義型データセンターやハイブリッド環境でデータベースをセットアップ、運用、拡張することや、それらをAWSまたは「VMware Cloud on AWS」に移行することを容易にするサービスだ。
Amazon RDS on VMwareは数カ月以内に提供開始予定で、「Microsoft SQL Server」「Oracle」「PostgreSQL」「MySQL」「MariaDB」データベースをサポートするとJassy氏は述べた。
Jassy氏は、データベースの管理と運用を滞りなく続けるのは大変な作業であり、ミスが発生しやすく、リソースへの負担も大きいとし、「非常に多くの顧客が自社の大規模にデータベースの管理をAmazon RDSに任せてくれているのはそのためだ。さまざまな運用環境で実績を残してきたこの同じサービスをVMwareの顧客のオンプレミス環境およびハイブリッド環境にも提供し、企業がこれまでよりはるかに簡単にデータベースを管理できるようになるだけでなく、容易にこれらのデータベースをクラウドに移行できるようにするというのは光栄だ」と述べた。
26日には、VMware Cloud on AWSの複数のアップデートとともに、VMware Cloud on AWSがAWSのアジア太平洋(シドニー)リージョンで提供されることも発表された。
提供:Asha McLean/ZDNet
情報開示:本稿を執筆したAsha McLean記者は、VMwareの招待を受け、VMworldに参加している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。