VMwareは米国時間8月2日、モバイルデバイス管理(MDM)製品「AirWatch Express」の提供を開始したと発表した。AirWatch Expressは同社のエンタープライズモビリティ管理製品「AirWatch」を軽量化し、かつ低価格で提供するものであり、IT部門が小規模な、あるいは存在しない中小企業向けのツールという位置付けになっている。
VMwareによると、AirWatch Expressは従来のAirWatchスイートと同じプラットフォーム上に構築されているものの、「デバイスとアプリの増加に頭を悩ませている」企業に対して管理機能やセキュリティ機能の基礎となる部分を提供する製品だという。
クラウドをベースにしたこのスイートは、導入と運用が容易であり、訓練もほとんど不要だという。管理者はさまざまなチームや従業員の役割ごとにアプリやセキュリティのポリシーを割り当てた「青写真」とも言うべきものを作成する。その後、従業員のデバイスをシステムに登録すれば、特定の青写真に設定されたすべての属性が自動的に引き継がれる。
AirWatch Expressでは機能が軽量化されているとはいえ、電子メールのコンフィギュレーションや、データ暗号化ポリシーの設定、デバイスのリモートワイプといった、MDMプラットフォームとして必須の機能も搭載されている。
AirWatch Expressの価格は、デバイス1台当たり2.5ドルから。これはAirWatchで最も一般的なプランである「Blue Management」の、デバイス1台当たり6.33ドルという価格より安い。
AirWatch Expressはその他のAirWatch製品と同様、「iOS」や「macOS」「Android」「Windows 10」をサポートしている。
AirWatch Expressのセットアップウィザード。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。