Microsoftは来週リリースする「Windows 10 Anniversary Update」に合わせ、「Windows 10」に新しいエディション(SKU)を加える。
Microsoftは米国時間7月27日、Windows 10 Anniversary Updateで「Windows 10 Pro Education」が新たに提供されることを発表した。これにより、Windows 10 Anniversary Updateのラインアップは「Windows 10 Home」「Windows 10 Pro」「Windows 10 Enterprise」「Windows 10 Pro Education」「Windows 10 Education」の5種となる。
新しいWindows 10 Pro Educationはいくつかの方法で提供される。まず、ハードウェア提携企業が新規デバイスにインストールして提供し、学生向けの割引価格で購入できるOEM SKUがある。Microsoftはまた、学生向け割引ライセンスで購入したWindows 10 Proが動いているデバイスのユーザーにも、Anniversary Updateの一部として自動アップグレードでWindows 10 Pro Educationを提供する。「Academic Volume Licensing」を契約しているユーザーも、将来的にVolume Licensing Service Centerを利用してWindows 10 Pro Educationを入手できるようにする。
Windows 10 Pro EducationとWindows 10 Educationとの違いは、Windows 10 ProとWindows 10 Enterpriseと同じようなものだ。
Windows 10 Enterpriseと同様に、Windows 10 Educationのユーザーは、「Device Guard」「Credential Guard」「BranchCache」、そして先に発表された「Windows Defender Advanced Threat Protection」などProバージョンにはない機能を利用できる。Windows 10 Enterpriseユーザーは、Long Term Servicing Branch(LTSB)オプションとして、最大10年間新機能はなくセキュリティアップデートのみを利用できる選択肢も提供される。筆者が把握している限り、Windows 10 Pro EducationとWindows 10 Educationの両ユーザーはLTSBオプションを利用できない。
また、Microsoftは以前、「Set Up School PCs」アプリや「Take a Test」アプリなど教育市場向けにフォーカスした機能オプションをWindows 10 Anniversary Updateで加えることを明らかにしていた。
Windows 10 Pro Educationには、「Cortana」が削除されているなど、教育向けのデフォルト設定もある。また、TechNetの記事では、「Windows Spotlight」や「Start Menu」アプリのサジェスチョン、「Windows tips」などのAnniversary Updateの設定について、ユーザーによる管理が可能、あるいは不可能な項目を挙げている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。