レッドハット、コンテナベースの「OpenShift Enterprise 3」をリリース

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-06-25 10:33

 Red Hatはクラウドがコンテナに向かうと信じている。同社は米国時間6月24日、プラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)の最新版「OpenShift Enterprise 3」をリリースした。「Docker」コンテナ、「Kubernetes」のオーケストレーション、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)7」をベースとしている。

 OpenShift Enterprise 3は、コンテナベースのアプリケーションプラットフォームの提供を目的としている。開発者がこれを利用して、アプリケーションサービスの開発、実装、運用を安全で効率的にできるようにする狙いだ。これにあたって、同社は「OpenShift」ユーザーにコンテナ認定プログラム「Red Hat Container Certification Program」へのアクセスを提供する。

 大規模なデータセンターでコンテナ技術を利用する大企業向けに、OpenShift Enterprise 3はKubernetesも含んでいる。KubernetesはGoogleが開発するWeb規模のオープンソースコンテナオーケストレーションおよび管理エンジン。あらゆるGoogleプログラム、そしてユーザーによるGoogle検索でKubernetesが使われている。

 新しいコンテナインフラプラットフォームに加えて、OpenShift Enterprise 3ではアプリケーションプロジェクトの構築とコラボレーションを可能にする開発者向けのツールも拡充している。開発ツールはOpenShiftのWeb、Shell、あるいは統合開発環境(IDE)インターフェイスを利用する。

 これにより、「開発者は自分たちのアプリケーションコードをGITから直接プッシュでき、OpenShiftの革新的なsource-to-imageビルド機能を利用して、Dockerイメージビルドプロセスを自動化できる」とRed Hatは説明している。プログラマーや運用担当はまた、アプリケーション実装やロールバックを管理することもできる。

 OpenShift Enterprise 3には、「Red Hat JBoss Enterprise Application Platform」「Red Hat JBoss Web Server」、それに「Red Hat JBoss A-MQ」アプリケーションコンテナサービスのあるメッセージングサービスなど、「Red Hat JBoss Middleware」のポートフォリオも含まれている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    ユーザー向けサーバーレスアーキテクチャ設計ガイド--サーバーレスに潜む25の脅威とリスクとは

  2. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

  3. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  4. セキュリティ

    攻撃を効果的に管理するために知っておきたい3つの傾向--2024年サイバーセキュリティレポート

  5. クラウド基盤

    信頼性と生産性を両立するアプリ環境の構築とは--先進的なIT戦略に取り組むためのガイドブック

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]