Microsoftは米国時間8月1日より、User Client Access License(CAL)の価格を13%値上げする計画であるという。今回の値上げはオンプレミス製品を対象としたもので、クラウド製品およびDevice CALは影響を受けない模様だ。
Microsoftの顧客は、サーバにアクセスしてファイルストレージやプリントを利用するにあたってUser CALが必要だ。アクセスに利用するデバイスの数は関係ない。一方でDevice CALはサーバにアクセスする端末に対して課金するもので、サーバにアクセスするユーザーの数は関係ない。
Microsoftは今回の値上げを再販事業者に通知した。一般には7月1日に新しい価格表とともに告知することになる。5月28日付けのTechNetブログでMicrosoftは「Windows Server」のオンプレミスUser CALの13%値上げに触れたが、Microsoftの代表者にこの値上げについて聞いてみたところこれには答えず、その後値上げについて触れている部分は削除されている。
だが、パートナー向けには値上げの内容について説明している。以下は私の情報筋からの情報だ。
13%値上げの対象となるUser CAL:
- Core CAL Suite
- Enterprise CAL Suite
- Exchange Server Standard and Enterprise CALs
- Lync Server Standard, Enterprise and Plus CALs
- Project Server CAL
- SharePoint Standard and Enterprise CALs
- System Center Configuration Manager CAL
- System Center Endpoint Protection CAL
- System Center Client Management Suite CAL
- Windows Server CAL
- Windows RDS and RMS CAL
- Windows MultiPoint CAL
「SQL Server」「Dynamics AX」「Dynamics CRM」など多数のオンプレミス製品でCALが必要となるが、これらは値上げの影響を受けないようだ。「Enterprise Cloud Suite」および「Office 365」の顧客に、8月時点で追加の支払いは発生しないようだ。Bridge CALは影響を受けるようだが、ライセンスの種類と顧客が利用している通貨などの要素により異なるという。
値上げの理由については、現在の市場状況、新しい顧客の実装シナリオ、今後予定している製品バリューの増加などを挙げているようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。