Microsoftは来週米サンフランシスコで開催する自社イベント「Build 2015」で、「Azure Service Fabric」の開発者向けプレビューをリリースする。米国時間4月20日に明らかにした。Azure Service FabricはMicrosoftのプラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)技術で、マイクロサービスを構築できる。
Microsoftのクラウドプラットフォーム製品マーケティング担当ゼネラルマネージャー、Mike Schutz氏によると、Microsoftはまず、これを自社パブリッククラウド利用顧客向けに提供し、最終的にはプライベートクラウドとホステッドクラウドの顧客にも提供する。まずはスタートアップや独立系ソフトウェアベンダーをターゲットにするという。
Service Fabricを利用することで、Azureアプリケーションを小さなコンポーネント(マイクロサービス)に細分化できる。マイクロサービスは土台のインフラに関係なくアップデートとメンテナンスが可能で、マイクロサービス間はプログラミングインターフェースを通じてやりとりできる。
Microsoftは、社内でService Fabric技術を利用して、Azureコアインフラストラクチャや、「Skype for Business(旧Lync)」「Intune」「Event Hubs」「DocumentDB」「Azure SQL Database」「Cortana」を動かしているとした。
Microsoftの公式ブログによると、顧客は、サブセットやバージョンが異なるものではなく、Microsoftが社内で利用しているのとまったく同じService Fabricフレームワーク技術を利用できるという。
Microsoftの計画では、BuildカンファレンスでService Fabricの開発者向けプレビュー、それに「Visual Studio 2015」で利用できるソフトウェア開発キット(SDK)を発表およびリリースし、2015年後半に一般提供するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。