Adobe Systemsが米国時間3月4日、脆弱性発見プログラムを始めたことを明らかにした。HackerOneのプラットフォームを通じ、非公開の脆弱性情報を提出するよう開発者に呼びかけている。現在のところ金銭的な報酬は提供されないようだが、報告が脆弱性と認められれば、開発者はHackerOneでのReputationスコアを上げることができる。
同社Product Security Incident Response TeamのセキュリティプログラムマネージャーPieter Ockers氏はプロジェクトが生まれた背景として「Adobeの顧客を保護するうえで、独立系セキュリティ研究者が重要な役割を担うようになってきた」ことを挙げる。
ガイドラインによると、Adobeが所有する製品のみがセキュリティ脆弱性の報告の対象になり、クロスサイトスクリプティング、権限昇格につながるクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)、サーバサイドのコード実行、認証の脆弱性、コードインジェクションの脆弱性、セキュリティ設定の不具合などの報告を受け付ける。
危険度の低いCSRFやパスワードリセットに関連する問題、httpセキュリティヘッダやクッキーフラグの未指定、静的ページでのクリックジャックに関する報告は、不正な動作が起きる可能性を示すエビデンスの提出が求められる。
また、脆弱性の最初の報告者であること、情報を公開する前に不具合の修正に必要な「妥当な」時間をAdobeに与えることが条件になる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。