「Windows 10」プラットフォームの鍵を握るMicrosoftの新ブラウザ「Spartan」(開発コード名)について、さらに詳しい噂が流れている。
Microsoftの手による新ブラウザのSpartanは、「Internet Explorer(IE)」でも使われているレンダリングエンジン「Trident」とJavaScriptエンジン「Chakra」を採用するが、新版IEがリリースされるというわけではないと、筆者は先ごろ複数の情報源から聞いた。Spartanは「Chrome」や「Firefox」により近い、軽量のブラウザのようなルック&フィールになるという。また、拡張機能をサポートすると言われている。
Spartanに関する情報と、そのスクリーンショットとされる画像(筆者の複数の情報筋によると、このスクリーンショットは偽物である可能性が高い)が米国時間1月6日に技術系サイトBGRで報じられ、そのなかでSpartanはMicrosoftのパーソナルデジタルアシスタント技術の「Cortana」と統合されると伝えられている。
Microsoftが「Windows 10」(デスクトップ版、およびより小型のタブレットや「Windows Phone」搭載端末向けにリリースが予定されているモバイル版の両方)にCortanaのサポートを組み込もうとしている点を考えると、Cortanaとの統合は理にかなっている。
The VergeのTom Warren記者は、Spartanにはデジタルインク機能、すなわち「Windows 10ユーザーがスタイラスを使ってウェブページに注釈を入れ、友人や同僚にそのメモ書きや注釈を送れる」機能へのサポートが搭載されると報じている。またWarren氏によると、注釈入りのウェブページは「Microsoft OneDrive」に格納でき、「複数プラットフォーム上の任意のブラウザからアクセスできる」という。
また同氏は、Spartanではユーザーの好み通りにタブをグループ化でき、望むのであれば仕事関係のタブと個人的なタブを分けることも可能になっているとの話を聞いたとも伝えている。筆者の情報筋の1人も、Spartanではリンク元のコンテキストに応じたより良い管理を支援するために「タブのグループ化」機能が導入される可能性が高いと認めている。また、Spartanではグループ化されたタブ内で複数のサイトをオープンできるようになるため、ユーザーはタブ間を切り替えずとも新しい携帯電話の価格を比較するといったことが可能になるという筆者の情報筋の話もある。