トレンドマイクロは4月10日、クラウド環境に必要なセキュリティ機能の導入を加速させる「TREND MICRO Cloud Integratorコンソーシアム」を4月23日に設立すると発表した。
日本でもクラウドサービス市場は急成長しつつあるが、クラウドを安全に活用するためには、ユーザー企業のセキュリティ要件に見合う対策製品の選定や導入前の事前検証などがクラウドインテグレーター(CIer)の負担となっている。
今回のコンソーシアムは、CIerがユーザー企業に対しクラウド環境でのセキュリティ製品を適切に実装することを目的として、トレンドマイクロから加入パートナーに対し、クラウド環境のセキュリティ要件にあった技術サポートや事前検証支援を提供する。
コンソーシアムは16社のパートナーで構成される。トレンドマイクロはパブリッククラウド分野で実績のあるCIerとともにサーバセキュリティやデータ暗号化、SSLサーバ証明書などクラウド環境に必要とされるセキュリティ製品の円滑な導入を促進するという。
具体的には、トレンドマイクロがプリセールスから導入、運用、サポートまでの技術者向け教育プログラムを加入パートナーに提供し、サーバセキュリティ製品のハンズオントレーニングなどを提供。製品技術問い合わせ窓口を設置し、加入パートナーのセキュリティ製品の選定や事前検証を支援する。加入パートナーと共同でクラウドセキュリティの導入を促進するためのプロモーションも展開する。
加入パートナーと協力して、クラウドセキュリティに関する新製品の事前検証を随時実施する。加入パートナーは開発段階で製品を事前に検証することで、機能や実装の方法を把握するとともにトレンドマイクロは加入パートナーからのフィードバックを通じてより良い実装方法を開発する。
コンソーシアムに参加するのは、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、NTTデータ、大塚商会、アイレット、クラスメソッド、サーバーワークス、ソフトバンク・テクノロジー、TIS、日本ビジネスシステムズ(JBS)、日立システムズ、日立ソリューションズ、FIXER、富士ソフト、富士通マーケティング、三井情報の16社となっている。