アップル:Macユーザーは複数のアンチウィルスソフトを使うべき

文:Ryan Naraine(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎

2008-12-03 07:32

 AppleのMacとPCを比較したテレビCMの1つでは、Windowsコンピューターはウイルス(マルウェア)を引きつけているが、Macは保護されているという強いメッセージが発信されている。PCが感染してくしゃみをしている横からMacがティッシュを差し出すという図は、Macが11万4000種類あるWindowsのウイルスに免疫があるということを示唆している。

 ところがテレビのスクリーンから離れたところで、Appleの出している技術的なアドバイスは違うことを言っている。まったく違うことだ。最近更新された、Appleのウェブサイトの技術ノートを見て欲しい。

 Appleは複数のアンチウィルスソフトの広範な利用を推奨している。これによって、ウイルスプログラマーは1つ以上のアプリケーションを迂回する必要が生じ、ウイルスの作成プロセスは困難なものになる。

(参照:How Snow Leopard can save Mac OS X from malware attacks

 このノートでは、続けていくつかの商用アンチウイルスソフトを挙げ(このうち2つが、Appleのオンラインストアで販売されている)、悪質なソフトウェアによる攻撃から本当に安全なオペレーティングシステムは存在しないという、正しいメッセージを発信している。

 われわれは既に、未パッチのMac OS Xの脆弱性を悪用することが非常に容易であることを知っている。また、Adam O'Donnell氏やその他の人たちが理論化したとおり、AppleのOSがマルウェア作者の本当の標的になるかどうかは、単に市場シェアの問題だ

 増えつつあるユーザーに対し、明らかな現実への備えを促していることについては、Appleを賞賛したい。哀れむべきは、誤ったメッセージに投じられたマーケティング費用だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. 運用管理

    IT管理者ほど見落としがちな「Chrome」設定--ニーズに沿った更新制御も可能に

  4. セキュリティ

    シャドーITも見逃さない!複雑化する企業資産をさまざまな脅威から守る新たなアプローチ「EASM」とは

  5. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]