東京の世界遺産、小笠原諸島のビーチがストリートビューに
Google では、本日、小笠原諸島のビーチや観光名所のストリートビューを公開します。小笠原諸島は、2010 年に車道から撮影した風景を公開しましたが、今回は、トレッカーで撮影した場所がご覧いただけるようになりました。
小笠原諸島は、東京都心部から 1,000 km 離れた太平洋上に浮かぶ、30 ほどの島々で構成されています。これまで陸続きになったことがない「海洋島」という環境から、独自の生態系を育んできた小笠原諸島は、現在でも多くの動植物の固有種が息づき、「東洋のガラパゴス」と呼ばれ多くの人に親しまれています。この固有の生態系が評価され、2011 年にユネスコの世界遺産に登録されました。
今回、Google の撮影スタッフは、東京の竹芝桟橋から 25 時間 30 分の船旅を経て、4 日間にわたり、ストリートビュートレッカーで、小笠原の雄大な自然を撮影しました。今回の撮影には、小笠原観光協会にご協力をいただきました。
まずは、フェリーが到着する二見港からもっとも近い大村海岸です。中心部からのアクセスもよく、人気のビーチですが、ここでアオウミガメの産卵を見かけることもあるそうです。ひと泳ぎした後は、三日月山展望台まで登って、二見湾から広がる太平洋を見下ろしてみましょう。ここは夕日見物の名所としても有名です。
次は少し離れたジョンビーチまで足をのばしてみましょう。ジョンビーチは、父島 南東部の人里離れたところにあるので、船やシーカヤックで行くか、駐車場から 2 時間ほど徒歩でハイキングしないとたどりつくことができません。
ジョンビーチへ続く道は、さながらジャングルのよう。ここでは、タコノキをはじめとする小笠原固有種の植物をたくさん目にすることができます。
中山峠で、ベンチに座ってひとやすみ。眼下にひろがる海の青さとと、振り返ってみる背後の山の緑とのコントラストを、360 度のパノラマでお楽しみ下さい。
南島はカルスト地形が水中に沈んだ特殊な地形を持つ島です。真っ白なビーチでは、ヒロベソカタマイマイというカタツムリの半化石を多く見ることができます。この貴重な自然を守るため、入島人数や上陸時間の制限、立ち入りルートの限定、認定ガイドの同行など、さまざまな取り組みが行われています。
Google では、現在、日本の 71 カ所の世界遺産をストリートビューで公開しています。今後も、このような貴重な自然遺産、文化遺産をストリートビューで撮影し、多くの人々に見ていただくことで、後世へとこの美しい財産を継承していく一助にしたいと考えています。
また、今回の撮影の様子をおさめたビデオはこちらです。ぜひご覧下さい。
今回追加したスペシャルコレクション
南島
ジョンビーチ
ブタ海岸
小港海岸
境浦海岸
宮之浜海岸
大村海岸
大神山公園
三日月山展望台
中央山
小笠原海洋センター