企業のグローバル化に伴う「英語公用語化」などの話題が記憶に新しい。今、英語学習の業界で新たな市場を開拓していることで注目を集めている外国語ソフト「Rosetta Stone(ロゼッタストーン)」は、2011年2月22日、新製品「Rosetta Stone TOTALe(ロゼッタストーン・トターレ)」を発表した。コミュニケーションスキルを高めたいニーズにマッチする製品として、特に30代から40代のビジネスパーソンの注目を集めている。これまでのリスニングや発音のトレーニングに加えて、実際に身につけたスキルを「使う」ためのソリューションを加えたRosetta Stone TOTALeは、新たなコミュニケーション習得ツールとしての活用が期待される。
日本における「英語学習」の方法は多様だ。英会話学校に行く人、学習教材を使う人もいるだろうし、いきなり外国に移り住んで実地で学ぶという人もいるだろう。それぞれの学習方法には特徴があり、「英語が本当に習得できるかどうか」の前に、「どういう方法で英語を学ぶか」という入り口の部分で悩んでしまう人も多い。
英会話学校だったら、実際にネイティブスピーカーとの会話を通して学べるが、一定の授業時間で拘束され、毎日通うのは時間的にも料金的にも難しい。英語の文章を聞き続けるものなら手軽に開始でき、いつでも学習はできるが、身についたかどうかを実際に試す機会がない。留学などで外国に行くやり方は、長期間であれば身につく可能性が高いが、予算や日程の関係でなかなか難しい。しかも、自分の置かれた状況や現在の英語力など、さまざまな要素が影響して「自分に適した学習法」も人それぞれという場合も多い。
すべてのやり方を試せればどれが自分に適しているかは分かるが、さすがに現実的ではない。一口に英語の学習と言っても様々な方法があり、適切な学習環境をつくること自体が学習の課題となっているといえるだろう。
英語を英語を学ぶために必要なこととは何なのだろうか。それは「コミュニケーションの実践」と、その「継続性」だ。英語を聞き、英語を話し、英語を書くこと、そしてそれをいかに継続させるか、どれかひとつだけが優れていても、コミュニケーションにつなげることが難しくなる。
Rosetta Stone TOTALeには、利用者からの「もっと話したい」「話す場が欲しい」という声にも応えている。これまでの機能に加え、英語を学ぶために必要なすべての要素を「トータル」で提供しているとしたら、これまで課題となっていた学習の方法自体を解決できるかもしれない。
では、実践的な機能が追加された「Rosetta Stone TOTALe」とはどのようなものなのだろうか。英会話学校でもなく、従来の英会話教材でもない。もちろん留学とも違う。しかし、そのすべての学習方法が持つ特徴を備えたソリューション。それが「Rosetta Stone TOTALe」だ。以下にその特長を挙げてみよう。
~Rosetta Stoneの特長~
★聞くだけでなく話すことにフォーカスしている
★自分のペースで学習できる(通う時間をつくる必要がない)
★話したいだけ話せる(費用を気にしなくて良い)
~Rosetta Stone TOTALeにより実現する新ソリューション~
(実践・交流・復習の環境をさらに重視)
★コミュニケーションの場を提供。コースの実践(Rosetta Studio)から活用する場(Rosetta World)まで、TOTALに学べる環境(ネイティブスピーカーと会話する場や世界中のユーザーとの交流の場)
★復習するため環境を重視した機能(モバイル環境での学習)
★継続のためのサポートの強化(ユーザーサポートサービス)
Rosetta Stone TOTALeでは、リスニングや発音のトレーニングに加え、実際にネイティブの先生とオンラインで成果を確認できる機能(Rosetta Studio)や、世界中のユーザーとオンラインゲームで遊びながら学習する機能(Rosetta World)を新たに追加している。これまでのRosetta Stoneでは、自分ひとりで学んでいくうちはいいが、どのぐらいの語学力が身についたのかを確認するのが難しかった。
語学学校であれば、実際にネイティブの先生と話をして確認できるが、そうでなければ日本国内で気軽にネイティブと話す機会すらなかなかない。本当はもっと話してみたい、そう思う人は多いのではないだろうか。これからはRosetta Stone TOTALeで、今まで学んできた英語が実際に通じるのかどうかを試すことができるのである。
また、モバイル環境での学習機能についても、iPhoneアプリの対応が新たに追加された。 PCと同様「話す」ための機能が組み込まれた。詳細は次回以降で紹介していくが、モバイル環境での学習は、時間を有効活用したいひとにとっては外せないポイントだろう。「オーディオコンパニオン」と呼ばれる、音声を収録したCD-ROMは、これまでのRosetta Stoneから変わらず同梱されている。携帯型の音楽プレイヤーに保存するなどすれば、外出先でもいつでも使うことが出来る。学んできた英語に対して、自分の耳がどれだけ聞き取り、理解できるかの確認できるだけでなく、より続けるための習慣化がよりしやすくなるだろう。好きなタイミングで繰り返し使えるため、復習に活用したい。
さらに、学習していて困ったことがあった場合や、自分ひとりで解決しにくい場合は無料で「サクセスエージェント」へ相談することが可能だ。サクセスエージェントは、学習の悩みを聞いてアドバイスをくれる学習のサポーター的存在だ。Rosetta Stone TOTALeは、ユーザーにソフトを使ってもらうだけでなく、ソフトをきちんと活用できるようその後のサポートまでをトータルでカバーしてくれているのだ。それだけ、学習のニーズが高まっている表れともとれるが、一歩先をゆくサービスだろう。
Rosetta Stone TOTALeは、その名の通り、英語を習得するのに必要な機能をすべて盛り込んで、利用者をトータルでサポートしてくれるソリューションだと紹介してきた。ひとつひとつの課題を進めていくうちに、少しずつ英語が分かるようになってくるのが実感でき、かつそれを実際に実地で確認しながら進められる。これがすべてRosetta Stone TOTAL内で完結するので、一日に数分でも時間が取れれば学習できるのもうれしいポイントだ。ひとつひとつの課題をクリアしていく感覚で、「トータルな学習」を実現するソリューション、それが新しくなったRosetta Stone TOTALeなのだ。
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