

NTTは12月8日、東京・日比谷への本社移転すると発表した。再開発が進む「内幸町一丁目街区」で2031年10月に竣工予定の「NTT日比谷タワー」に入居し、次世代通信基盤「IOWN」を実装した都市モデルを示す拠点とする。
NTT日比谷タワーの完成予想図(画像=中央)。左隣には建て替え中の帝国ホテルが隣接し、正面の日比谷公園とは歩行者デッキで直結
新ビルは帝国ホテルや日比谷公園に隣接し、霞が関や丸の内、大手町、虎ノ門、銀座といった主要エリアに囲まれている。
新本社は東京都心部のビジネス結節点に位置
なお、移転先となる日比谷・内幸町は、同社の前身である日本電信電話公社が1961年に本社を構えていた、NTTにとってゆかりのある地だ。
新本社となるNTT日比谷タワーは高さ約230mの超高層複合ビルで、オフィスや商業施設、ホール、ホテルを備える。
街区には高速・低遅延で大容量通信を可能にするIOWNネットワークが組み込まれ、世界中の拠点とほぼ遅れなく映像やデータを共有できる環境を整える。これにより、国産大規模言語モデル「tsuzumi2」や複数のAIを連携させる「AIコンステレーション」といった技術を組み合わせ、会議の即時シミュレーション、資料検索の自動化、業務提案の高度化など、幅広い領域で生産性向上を図る。
低層部には日比谷公園とつながる大規模通路空間「Cross Gate(仮称)」を設け、壁と天井が一体となった巨大LEDビジョンを備える。企業イベントの世界同時中継やスポーツ・アートの体験型イベントなど、新たな都市型コンテンツの発信拠点となることを想定する。
IOWNの低遅延通信を活用したエンタメ空間としても訴求
脱炭素化では、オフィス部分では「ZEB Ready」を達成し、従来ビルより消費エネルギーを半分以下に抑える。光電融合デバイスの導入により通信・計算の電力を減らし、IOWNとAIによる空調・照明の最適制御「Just Enough Energy」によって、快適性を保ちながら省エネも両立させるとしている。
NTT日比谷タワーの概要
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