サイバーエージェントの連結子会社である医療AIカンパニーのMG-DXは8月28日、オンライン調剤サービス「薬急便(やっきゅうびん)」において、ドラッグストアや調剤薬局向けに対人業務の体制強化を支援する「遠隔接客AIアシスタント」の提供を発表。このサービスは、サイバーエージェントの人工知能技術の研究開発組織「AI Lab」と共同開発しているという。
近年において、ドラッグストアや調剤薬局では戦略的な店舗拡大が進む一方、最適な人員配置が難しく、1店舗あたりの業務負荷の増大が懸念されている。人手不足は患者の待ち時間の増加やコミュニケーション不足にともなう服薬指導や健康相談の質の低下を招き、カスタマーハラスメントの増加につながる可能性もあると指摘。このような状況を背景に、最適な人員配置を通じて薬剤師の業務負荷を軽減し、患者対応の品質向上を実現するため遠隔接客AIアシスタントを開発したという。
遠隔接客AIアシスタントは、AIを活用した受付業務の自動化や、ロボット・アバターなどの対話エージェントによる一次対応、そして応援スタッフによる遠隔接客などを組み合わせることで、薬剤師の接客業務をサポートする。さらに薬急便との連携で、オフラインとオンラインのどちらで対応したかに関わらず、患者情報の一元管理を実現。スムーズな情報集約ならびに、他店舗との連携が可能となる。
なお8月30日から9月1日まで開催される第24回JAPANドラッグストアショーにて、遠隔接客AIアシスタントのサービスデモンストレーションを先行して公開。また、サービス提供開始にあわせて、遠隔接客AIアシスタントを活用した無人受付や遠隔接客の、実店舗におけるテスト運用に協力するドラッグストアや調剤薬局の募集も行っているとしている。
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