HPは5月30日、ゲーム・eスポーツ向けブランド「HyperX」の新製品となる「HyperX Cloud III ゲーミングヘッドセット」(Cloud III)を発表した。
2015年に発売した「HyperX Cloud II」の後継で、8年ぶりの新モデルとなる。同日から「Amazon.co.jp」で予約を受け付け、6月12日に発売する。
Cloud IIIは、オーバーイヤー型のヘッドセットで、本体サイズは高さ約86.6mm×幅154.9mm×奥行き190mm、重さは307g。カラーは「ブラック」「ブラック/レッド」の2色を用意する。価格は1万2980円(税込)。
Cloud II同様に53mmドライバーを採用しつつ、イヤーカップ、イヤーパッドなどを再設計。没入感のある正確な3Dオーディオ空間を実現できるという。
約23.5mmのヘッドバンドは、電子機器のパッキングやマットレスなどに使われる保護材となるメモリーフォームとスチールで構成。形状記憶のため、頭の形に沿いやすい構造で、プラスチックと比べて折れにくく耐久性が高いことも特徴だ。
HP HyperX Personal Systems Business Group Public Relations Managerを務めるWu Ruru氏は、「HyperXブランドの製品には2年保証が付帯しているが、前モデルとなるCloud IIも、発売以降ずっと愛用しているという方が多い。Cloud IIIは素材をさらに改善しており、長く使用していただける」とアピールする。
より耳にフィットするよう、イヤーカップの形状に角度を付け、音が直接耳の中に入るように改善。「高評価をいただいていたイヤーパッドはさらに厚くした。長時間付けても疲れず、快適でいられる素材とデザインにこだわった」(Wu氏)という。
また、「前モデルで唯一改善の声が多かったところが、マイクの音質。それ以外は完璧なヘッドセット、という声もあった」(Wu氏)。取り外しできるマイクはノイズキャンセリング機能を備えつつ、6mmから10mmへ大型化するなど、音質向上に向けた改善を図っている。
LEDのインディケーターも配置し、ミュート時に赤く発光することで現在の状態を可視化。ミュートや音量の調整もヘッドセット本体で操作できるため、PCなどのデバイス本体を触らずに確認、操作可能になった。
USBの形状は、Type-A端子のみからType-Cに変更。Type-Aへの変換コネクターを同梱するほか、3.5mmのプラグも活用可能だ。PCのほか「ニンテンドースイッチ」、はたまたAndroidスマートフォンや「iPad」など、マルチプラットフォームに対応するという。
「DTS Headphone:X1」にも対応し、専用ソフト「HyperX NGENUITY」を活用すれば、DTSのサラウンドサウンドを楽しむことが可能だ。
Wu氏は、「DTSのサラウンドサウンドを活用すればゲームにとどまらず、映画や音楽鑑賞などのエンターテインメントを最適なサウンドで楽しめる。HyperXブランドの製品は、日本以外ではテレビの視聴や旅先など、ゲームにとどまらずエンターテインメント業界全体に広がりつつある。Cloud IIIは、累計で150万台を売り上げたゲーミングヘッドセットの後継機で、開発に8年を費やした自信を持ってお届けできる製品。日本で一番売れたヘッドセットにしたい」と語った。
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