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近鉄不動産とNTT東ら、1週間先のトマト収穫量予測に向けた実証実験

中井川学(編集部)2022年10月06日 09時30分

 東日本電信電話(NTT東日本)、NTTアグリテクノロジー、近鉄不動産は、近鉄不動産が奈良県で運営する「近鉄ふぁーむ 花吉野」で、人工知能(AI)と動画解析の技術を活用したトマトの収穫量予想の実証実験を開始すると発表した。実施期間は、10月6日から2023年3月31日。

 近鉄ふぁーむ内の一部の畑に移動式カメラを走行させ、トマトの動画を撮影。画像では判別しにくいトマトの個数や色づき、葉の状態をAIで解析する。

トマト

 近鉄ふぁーむ 花吉野では、水分量のコントロールにより糖度を高めた野菜を生産している。トマトの出荷の際には、取引先へ1週間前に出荷量を通知する必要があり、現在は栽培責任者がトマトの熟度を基に収穫量を予想して通知している。

 この予測は責任者の経験によるところが大きく、また、気温や日照量等の環境要因の影響も受けることからハウス全体の収穫量を予測することが難しく、収穫量の予測誤差による出荷時の欠品や廃棄ロスの恐れがあったという。

 これらの課題解決に向け、NTT東日本およびNTTアグリテクノロジーのAIと動画解析の技術を活用し、1週間先のトマト収穫量の予測精度の向上、複数ある取引先への出荷量の最適化や効率的な作業人員を配置する。また、今回の実証実験により、安定した農業経営と農産物の供給、農業の持続的な発展を目指す。

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