どんな楽器でも、3日も弾かずにいると指の動きがぎこちなくなってしまう。ギターの場合は旅行に持って行けるほどコンパクトで軽いトラベルギターが存在し、旅先でも練習を怠らない人がいる。ただ、コンパクトといっても大きさはそれなりだし、アコースティックタイプのトラベルギターだと大きな音が出て、ホテルの部屋では弾きにくい。
解決策として、長さを約30cmまで短くして収納できるにもかかわらず、15フレット分の音域を確保したデジタルギター「Jammy」を以前紹介した。ネックは5フレット分しかないのだが、ネック全体を伸び縮みさせて15フレット分の音域をカバーする仕組みだ。
ブリッジ側のジャックにイヤホンを差せば、演奏音が聴こえる。外に出る生音は小さいので、周囲に迷惑をかけない。弦はエレキギターと同じスチール弦を使っていて、本物に近い演奏感だという。
とはいうものの、ネックの長さを変えるという行為は、実際の演奏ではあり得ない動きだ。とても不自然で、これに慣れてしまうと本物のギターを演奏する際の妨げになりかねない。
Jammy(以下「旧Jammy」)を作ったJammy Instrumentsは、持ち運びやすいコンパクトさ、本物と同様の演奏感などの長所を維持しつつ、可変長ネックという短所を解消するため、ボディとネックが分離する後継モデルを開発。演奏時には長さが70cm弱の15フレットあるヘッドレスギターでありながら、使わないときには40cm強に収められるようにした。
この新たなJammyは、携帯性と自然なプレイ感の両立を成功させている。この点が評価されたのか、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援を募ったところ、目標金額の5万ドルを大幅に上回る27万ドル近い資金を獲得して量産に至った。
そんな新Jammyを手にとって試す機会が得られたので、操作感や演奏感をレビューしよう。
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