Facebookは米国時間10月19日、英国の元副首相Nick Clegg氏を同社の国際問題や広報を担当するチームの責任者として起用すると発表した。
Clegg氏は2010~2015年に英国の連立内閣で副首相を務めた。同氏は22日、Elliot Schrage氏の後任として、グローバルアフェアーズおよびコミュニケーション担当バイスプレジデントに就任するという。
最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏と最高執行責任者(COO)のSheryl Sandberg氏は、Clegg氏と同職について夏から話し合いを持ってきた。Sandberg氏は、Facebookの投稿の中で同氏について、「思慮深く才覚のある指導者」であり、「世界中で当社のサービスを利用するユーザーに対するわれわれの責任を深く理解している」と述べた。
Facebookはこの1年間で、プライバシーやセキュリティをめぐる複数のスキャンダルに見舞われ、騒動が絶えない状態にある。欧州で最高レベルの政治家であるClegg氏を迎え、シリコンバレー企業に変革をもたらす動きは、ポリシーと世評へのアプローチを変えようというFacebookの強い意志の現れと考えられる。欧州は特に、多数の規制上の課題をFacebookに課しており、欧州議会の議員を5年間務めた経歴も持つClegg氏は、Facebookがそうした問題に対処する上で重要な手腕を発揮する可能性がある。
Sandberg氏はFacebookの投稿で、「われわれが直面する課題は深刻かつ明確であり、この変化の時を乗り越える助けとなる新たな視点を、われわれはこれまで以上に必要としている」と述べた。
Clegg氏もこのような考えに同調した。
Clegg氏は自身のFacebookページでの声明で、「MarkやSherylとこの数カ月間十分に話し合った結果、同社はFacebookのアプリを使用するユーザーだけでなく社会全般に新たな責任をもたらそうとしていると彼らが認識していることに感銘を受けた」と述べた。「その道のりを導く助けになる役割を果たしていきたい」(Clegg氏)
Clegg氏は、今後数カ月間は主にロンドンで業務にあたり、その後2019年の間に、Facebookがグローバル本社を構えるカリフォルニア州メンロパークに拠点を移す予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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