Lowe'sがリスト上の商品を最も素早く見つける方法をユーザーに伝える拡張現実(AR)アプリをロールアウトする。
このアプリはGoogleの「Tango」を利用している。Tangoは特殊なカメラを使って3D空間の深度を検知する屋内マッピング技術だ。さまざまな物体をスキャンして部屋をマッピングし、ARによって仮想オブジェクトを現実世界に重ねて表示する。
片手にスマートフォン、もう片方の手にショッピングカートを持って、筆者は通路を素早く移動しながら、棚の商品をカートに入れている。画面上では、カメラの画像の上に黄色の線が重ねて表示されており、リストに書かれた次の商品がある場所に筆者を案内してくれる。困った時のために、通路と棚の番号も表示する。また目的地までの大体の歩数も表示してくれるので、どれだけ歩けばたどり着くかが分かる。
リストの商品がすべて見つかったら、黄色の線が一番近い清算カウンターまで案内してくれる。
アプリを動かすにはTangoに対応した端末が必要だ。現在利用できるのは、Lenovoの「Phab 2 Pro」だけだ。ほかにASUSの「ZenFone AR」などのTango対応デバイスが、今後リリースされる予定だ。それまでの間、店内で端末を借りて、このアプリを試すことができる。この新機能は、カリフォルニア州サニーベールとワシントン州リンウッドの2つのLowe's店舗で4月に提供が開始される。
Tangoはデトロイト美術館などで既に使用されている。
Lowe'sは、浴室のタイル貼り替えなどのDIYプロジェクトを試してもらうVR体験もテストしている。「HTC Vive」のヘッドセットとコントローラを使って、筆者はドリルでモルタルと水を混ぜ、壁にタイルを貼って、余分なモルタルをスポンジで拭き取った。この一連の作業を視覚および触覚フィードバックが助けてくれた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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