Microsoftの新しい「Edge」ブラウザのユーザーは今後、広告をブロックする人気のユーティリティ「Adblock Plus」を利用できるようになる。こうした広告は、ウェブサイトのコンテンツの前面にポップアップ表示され、読み込み速度を低下させ、携帯電話のバッテリを消耗し、プライバシーを侵害する。ただし一方で、ウェブサイトが生き残るのに必要な売り上げをもたらすものでもある。
ブラウザ拡張機能のAdblock Plusはすでに、Microsoftの旧「Internet Explorer」など、他のブラウザで利用できるようになっていた。しかし、「Windows 10」のデフォルトブラウザであるEdgeでは、これまでこの広告ブロック機能を実行できなかった。Adblock Plusには新しい「Windows 10 Anniversary Update」が必要で、Microsoftは同アップデートを段階的に顧客に配布している。そのため、Adblock Plusの開発元であるドイツの企業Eyeoは現地時間8月2日のブログ投稿で、すべての人がこの広告ブロック機能をすぐに入手できるわけではないと述べた。
Eyeoは議論を呼んでいる企業だ。同社は迷惑な広告以外は支持しており、Adblock Plusユーザーはこれらの「許容できる広告」をブロックしないように設定できる。しかし、Eyeoによるこうした広告ブロック機能の提供を望んでいないGoogleなどの大手パブリッシャーは、Eyeoに料金を支払わなければならない。そのため、あるオンライン広告会社の幹部はEyeoのアプローチを「身代金を要求する脅迫状」と呼んだ。
オンライン広告は多くの無料ウェブサイトを支えているが、そうした広告は煩わしく、不快で、時には人々のコンピュータにマルウェア攻撃を仕掛けるのに利用されることさえある。パブリッシャーができる限り邪魔にならない広告を表示できるようにして、広告ブロッカーにブロックされないよう支援しているPageFairによると、広告ブロッカーのアクティブユーザーは1億9800万人に達しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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