Mozillaが「Firefox」の新バージョンをリリースした。この狙いは、競争の激しいブラウザ市場でユーザーをつなぎ止めるのに欠かせない中核的なテクノロジを改善することだ。
マルチプロセスを目指す「Electrolysis」と呼ばれるFirefoxプロジェクトによって、「フリーズすることが少なく、全体的に入力への反応が向上したFirefoxをユーザーは体験できるはずだ」とMozillaのFirefox担当バイスプレジデント、Nick Nguyen氏は米国時間8月2日のブログ記事で述べた。ただし、ElectrolysisはFirefoxにインストールされたカスタマイズ用アドオンに問題を引き起こす可能性があるため、Mozillaは今回リリースした「Firefox 48」のユーザーを対象にアップグレードを徐々に配信していく予定だ。当初は、PCで同ブラウザを使用する1%のユーザーのみが対象になっている。
今回のElectrolysisの搭載で、MozillaはFirefoxのウェブコンテンツを実行する部分と、マウスクリックやキーボードタップを処理する部分を切り離した。これにより、同ブラウザの応答性が高まるはずだ。2016年中に、悪意のあるウェブサイトが実行できることを制限するサンドボックス化というセキュリティ技術によって、ウェブサイトはさらに隔離される予定だ。Nguyen氏によると、それぞれのウェブサイトを隔離することで、負荷の高いページがほかのページの速度を低下させるのを防ぐ機能も2017年前半に追加されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス