音声認識技術が進歩したおかげで、「Siri」「Google Now」のほか、据え置きタイプの「Amazon Echo」など、音声バーチャルアシスタントが実用化されている。さらに、Googleも開発者会議「Google I/O」で「Google Home」を発表した。
しかし、音声コマンドで機器を操作する場合、騒音に紛れて正しく作動しなかったり、周囲の人を煩わせたりするといった問題がある。さらに、複数の音声バーチャルアシスタントを設置すると、すべてのアシスタントがそれぞれ反応してカオスな状態に陥る。
そんな弱点のある音声UIより使いやすい、と主張するUIデバイス「Knocki」が、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場した。テーブルや壁などの表面に取り付けると、ノック操作でさまざまな機器をコントロールできるという。
Knockiは、ノックの振動を検知し、無線LAN(Wi-Fi)経由で各種機器を操作するためのスマートデバイス。テーブルや壁、ドア、家具、キッチンのカウンタートップなどに取り付けると、照明の制御、テレビやオーディオの操作、スマートフォンの置き場所確認などがタップで可能になる。リモコンを探す手間が省け、音声UIと違って誤認識などが起こりにくい。
あらゆる物の表面がノック対応リモコンに変わるわけだが、対象物の見える面に貼る必要はない。テーブルの裏面やドアの屋内側、棚の見えないところなどに隠すと、邪魔にならずスッキリする。
ノック操作のパターンは、ジェスチャーとして10種類まで登録可能。単純にノック1回、ノック2回といったノック回数を特定の操作に連携させるほか、2回ノック後一休みして3回ノックなどのパターンも指定できる。ジェスチャーはスマートフォンのアプリで登録するが、登録が完了すればスマートフォンは不要で、スマートフォンの電源が切れていてもKnockiは機能する。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月2日まで。記事執筆時点(日本時間5月19日12時)でキャンペーン期間は44日残っているが、すでに目標金額3万5000ドルの8倍近い約27万9000ドルの資金を集めている。
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