スマートフォンの画面上で3D物体を製作できる超小型3Dプリンタ「OLO」が、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場して人気を集めている。
OLOの使い方は簡単。スマートフォンの画面を上に向けて置いてカバーをかけ、そこに液体状の樹脂を入れて蓋(ふた)をするだけ。これで3D物体が作れてしまう。
動作の秘密は、「Daylight Resin」と呼ばれる白色光に反応して硬化する特殊な樹脂。外部から光が入らないように蓋をかぶせ、専用アプリでスマートフォンの画面を適切に光らせることで、3D物体を成形する仕組みだ。
成形精度は、最高で水平方向が0.042mm、垂直方向が0.036mmあるとしている。作れる物のサイズは最大76x128x52mm。
サイズが172x115x148mm、重さが780gと軽量コンパクトなうえ、スマートフォンと単3電池4本さえあれば使えるので、持ち歩いて外出先でも3Dプリントできる。一般の3Dプリンタと違って音も静かなため、使用場所を選ばない。
スマートフォンは、画面サイズが5.8インチのモデルまで使用可能。iOSデバイスの「iPhone 6s Plus」、Androidデバイスの「Galaxy A7」などだけでなく、Windowsスマートフォンも使える。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間4月21日まで。記事執筆時点(日本時間3月22日12時)でキャンペーン期間はあと29日残っているが、すでに目標金額8万ドルの3倍近い21万ドル以上の資金を集めている。
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