Mozillaは、スマートフォンOSから撤退し、「Firefox OS」の重心を「モノのインターネット」(Internet of Things:IoT)アプリケーションに移す方針を決定した。その結果、5月に公開予定の「Firefox OS 2.6」をもって、スマートフォン向けFirefox OSの開発は終了する。
MozillaのGeorge Roter氏はブログ投稿で次のように述べている。「複数のOSとアプリのエコシステムがすでに確立されている状況では、われわれは追随する立場にあり、そこにMozillaがスマートフォン市場で勝てる条件はなかった」
「コネクテッドデバイスの新しい領域で成功するには、未来の原型を作ること、およびIoTでいかに最大の影響力を及ぼせるかを模索することに全精力を傾けなければならないとわれわれは判断した」(Roter氏)
Roter氏によると、MozillaがIoT市場に参入する狙いは、オープンなソリューションを提供するとともに、プライバシーとセキュリティを擁護することだという。
Mozillaはまた、「Firefox Marketplace」での「Android」、デスクトップ、タブレット向けアプリの登録受付を米国時間3月29日に終了し、Firefox OSに対応しないアプリを削除すると発表した。Firefox OSに対応するアプリは2017年まで受け付ける(具体的な終了日は未定)。
Mozillaは新しい製品プログラム策定に向けてテストを進めており、最初の関門をクリアした3つのプロジェクトとしては、Firefox OSを搭載したパナソニック製スマートテレビなどがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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