'; html_body += '
'; html_body += '' + title + ''; html_body += '' + summary + ''; html_body += '
'; dom_floating.innerHTML = html_body; /**/ dom_floating.getElementsByClassName('floating_box')[0].style.bottom = f_bottom + '.px'; /**/ var thumb_elem = dom_floating.getElementsByClassName('thumb')[0]; thumb_elem.addEventListener('click', function(){ location.href = link_url; }); var content_elem = dom_floating.getElementsByClassName('content')[0]; content_elem.addEventListener('click', function(){ location.href = link_url; }); var close_btn_elem = dom_floating.getElementsByClassName('close_btn')[0]; close_btn_elem.addEventListener('click', function(){ dom_floating.classList.add('content_hidden'); }); /**/ dom_ad_float.appendChild(dom_floating); } /** * */ window.AI.unsetF = function(){ } }());
スマートフォンネイティブが見ている世界

「インターネットはすべて正しい」--危険な10代の情報リテラシー

特集

スマートフォンネイティブが見ている世界の記事一覧はこちら

 以前もネットで調べたことを信じてコピペする子ども達を紹介したが、10代の子ども達はどのようにして情報を得て、それらを信じてしまうのだろうか。インターネットは彼らにどのような影響を与えているのか、どのような問題があるのかについて見ていこう。

「検索結果は真実」と考える子どもたち

 英国の情報通信庁Ofcomが発表した、5~15歳を対象としたメディアの使用に関する調査結果(2015年11月)が話題となっている。それによると、12~15歳の29%はテレビよりYouTubeを好んで見ると回答し、テレビを好んで見るという回答(21%)を初めて上回った。また、PCではなくスマホやタブレットでインターネット接続している割合は増加傾向にある。さらに、情報を知るにはYouTubeがもっとも信頼性が高いと考える未成年者は、2014年の3%から8%にまで増加していた。

 興味深いのは、Googleで検索した時の検索結果画面の一番上に表示されているものは、「広告」「最も関連性の高い検索結果」「最も人気がある検索結果」のどれかと尋ねたところ、12~15歳の約70%が広告と理解しておらず、約20%は「検索結果に表示されていることは真実に基づいた情報である」と信じていた。広告について正しく理解していないどころか、若年齢層がインターネットの検索結果をそのまま信じてしまう傾向にあることが分かる。


Google検索結果画面。一番上は「広告」が表示されるが、10代の7割が広告と理解していなかった

 日本でも状況は同様のようだ。15~19歳を対象としたジャストシステムの「10代のスマートフォン利用状況に関するアンケート調査」(2015年11月)によると、1日あたりのメディア接触時間は、スマートフォンからのインターネット接続が152.98分、テレビが117.92分、PCからのインターネット接続が64.33分だった。つまり10代においては、スマホからのインターネット接続時間の方が、テレビ視聴時間を1日あたり30分以上も上回っていることになる。

 もっとも好きな情報源はTwitterで39.0%、次にテレビが19.2%、インターネット記事が10.2%とインターネット系媒体に軍配が上がった。一方、最も信頼する情報源として挙げられたのは、テレビが38.0%、新聞が18.2%、インターネット記事が7.8%。当てはまるものがないが12.3%で、Twitterは5.3%だった。

 10代にとって日頃一番接するメディアはスマホからのインターネット接続であり、情報源にすることも多い。インターネット系媒体は全体にはあまり信頼されてはいないが、ネット系媒体を一番に信じる層もいることは危惧すべきだろう。

インターネットは何でも教えてくれるか?

 ある小学校教諭に聞いたところ、ある年、担任クラスの児童に「○○について調べてまとめること」という課題を出したところ、同じようにまとめてくる子どもが数割いた。最初は誰かの課題を写したのかと思ったが、お互いが特に親しいというわけでもない。そこで、子どもたちにどのように課題を進めたのか聞いたところ、理由はすぐに分かった。

 似た結果になった子どもたちには、インターネットで検索した結果をほとんどそのまま使っている子が多かったのだ。「ネットで検索した結果をまとめただけ」と苦言を呈したところ、1人の児童に、「ネットには何でも載っているし正しい。なぜ、わざわざ他の手段を使って調べなければならないのか」と逆に疑問を返されたという。それ以来、反省して、「インターネットで調べたことをそのままコピーしてはいけない。ネット以外の複数の情報源を調べてからまとめること」という但し書き付きで課題を出すように変えたそうだ。

 今では保護者も子どもに聞かれたことを調べる際にネットを利用しており、子どもにとって「ネットで検索すれば何でも分かる」という感覚が定着している。筆者のもうじき6歳になる子どもも、何かを知りたい時は「これで調べて」とスマホを指さす。子どもの知らないものも即座に見せて示すことができるので、私も便利でつい使ってしまっている。最近はローマ字入力を学びつつあるので、1人ですべて調べられるようになる時も近いだろう。

 確かに、最近の検索結果は向上して、かつてと比べて“正しい”結果が表示されることが増えた。しかし、Wikipediaの記述にもよく見れば考えが偏向しているものもあるし、正しくないものも混じっている。米国の研究者チームが診断や治療に費用がかかる10の病気について書かれたWikipediaの記事について検証したところ、10のうち9つに間違いや欠陥があったという。

 ある中学校の先生は、「テーマを挙げて子どもたちにインターネットで調べさせるが、必ず正しいかどうか検証させるようにしている。正しいかどうか知るためにはどうするかも自分たちで考えさせている」と言っていた。一般的には、なるべく一次ソース(情報源)を見つけて調べること、信頼できるソースを探すこと、複数のソースに当たることなどが方法として挙げられるだろう。これからの時代は、そのようなリテラシーが必要とされることは間違いない。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]