何カ月もにわたる憶測を経て、Facebookは早ければ来週にもニュースアプリ「Notify」を発表するかもしれない。
The Financial Times(FT)の報道によると、Facebookの最新のスタンドアロンアプリは、BillboardやCBS、CNN、Comedy Central、Mashable、Vogue、The Washington Postを含む多数のパートナーのコンテンツとともに発表される予定だという。
Notifyは、モバイル広告分野でFacebookを勝利に導く最新の武器になるだろう。Facebookのモバイル変革への継続的な取り組みは既に実を結んでおり、同社はモバイル広告分野におけるGoogleの最強のライバルに成長した。
FTによると、Facebookは「Instant Articles」に対するパブリッシャーの好意的な反応を受けて、Notifyを構築したという。Instant Articlesは、モバイル端末上でFacebookアプリ内の記事の読み込みを高速化するとうたう機能だ。
Instant Articlesが登場した際、オンラインディスプレイ広告業界が広告ブロッカーへの対応に苦慮するなかで、Appleも「iOS 9」に「Apple News」を搭載し、ニュース分野に進出した。広告ブロッカーは、コンテンツへのアクセスを高速化し、広告がモバイルデータ通信量を消費するのを防ぐ機能を提供するが、パブリッシャーには難しい問題を提起する。
一方、Googleは先頃、30のパブリッシャーとともに「Accelerated Mobile Pages」(AMP)を発表し、Facebookとよく似た機能を提供することを約束した。ただし、AMPはオープンソースプロジェクトである点が異なる。
今回のNotify発表の少し前、Twitterも「Moments」をリリースしている。Momentsを通して、編集者はパブリッシャーと連携し、報道やツイート、動画を記事に組み込むことができる。
それと同時に、FTが指摘するように、モバイルでのメディア消費は、モバイルでの広告支出をはるかに上回るペースで増加している。
Facebookは専用ニュースアプリの開発に取り組んでいるのではないか、との憶測が流れ始めたのは8月のことだ。その後、そのアプリはNotifyと呼ばれ、さまざまな「ステーション」や「プロバイダー」を選択できる機能をユーザーに提供することが報じられた。
The Awlが確認したというNotifyアプリのバージョンでは、「Android」と「iOS」の通知インターフェースを通して、ニュース速報に関する通知がプッシュされたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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