調査企業Canalysは米国時間11月4日、「Apple Watch」の4月24日の正式発売以後における総出荷個数が約700万個で、競合製品を大幅にリードしていると述べた。2四半期のみの集計値となるその出荷個数は、それ以前の5四半期における他の全ベンダーの合計した出荷個数よりも多いとCanalysは述べている。
Apple自体は、同社スマートウォッチの販売台数に関する独自の集計値を公表していない。Apple Watchは発売当初、供給上の制約に見舞われていた。
Apple Watchは、ウェアラブル技術という成長しつつある分野において、最も著名な製品である。この分野では、サムスン、Motorola、LGといった大手企業が競合製品を提供している。Canalysによると、スマートウォッチ市場におけるAppleの優勢は、優れたデザイン、ソフトウェアとハードウェアの統合性、ブランドとしての魅力といった複数の要因に基づくものだという。
現在の最大の注目点は、消費者による消費活動が活発になる傾向の高いクリスマス前のショッピングシーズンを含む四半期に、Apple Watchがどれだけ販売されるかだ。FossilとTag Heuerはともに2015年末までにそれぞれ初となるスマートウォッチを発売する予定で、Appleはこの両社を含む高級腕時計メーカーとの激しい競争に直面する可能性がある。
Appleは、同社ウォッチの魅力を高めるために、新しい色とバンドの種類を追加した。また、同ウォッチ上で動作するソフトウェアを最新バージョンの「watchOS 2」にアップグレードして、その機能を拡張した。
CanalysのアナリストであるChris Jones氏は声明で、「(Appleが)世界中でApple Watchの販売地域を大幅に拡大したことから、出荷台数は堅調に増加している」と述べた。「watchOS 2によって同プラットフォームにネイティブアプリがもたらされ、新しい色とスタイルによってラインナップが刷新されたが、発売から6カ月経過した同製品に対し、Appleは需要を生成し続ける必要がある」(Jones氏)
Canalysによると、前四半期に30万個以上のスマートウォッチを出荷したベンダーはAppleだけだという。Pebbleは同四半期、「Pebble Time Steel」の発売に支えられて、20万個以上のスマートウォッチ出荷個数を達成した。しかしサムスンは、「Gear S2」の発売に向けて準備していた時期と重なり、「Gear」の出荷個数は減少した。Canalysは、Gearの出荷個数を明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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