2014年12月、「Instagram」は月間アクティブユーザー数3億人を突破したと発表しました。InstagramのCEOであるKevin Systrom氏は「友人と2人で始まった夢は、たった4年間で1日に7000万もの写真・動画が共有されるグローバルコミュニティに成長した」とその成長スピードを公言。事実、米国以外のユーザーが既に70%以上を占めており、グローバルな写真共有プラットフォームとして高い人気を博しています。
MAU3億人という巨大コミュニティに成長したInstagramをビジネスに活用する価値はどこにあるのか、それをどう活用すれば良いのか。Instagram公式の企業向けブログで推奨される運用のポイントや基本仕様、海外リサーチデータをもとに、Instagramの利用価値と導入方法をまとめました。
Forrester Researchによる2014年の調査では、FacebookやTwitterを含む7つのソーシャルメディアのうち、企業ブランドによる投稿において最もエンゲージメントが高いのはInstagramであると述べています。この調査は、計300万ユーザー、2500の企業ブランド投稿における反応数を対象としたもので、Facebookのエンゲージメント率が0.07%、Twitterが0.03%であったのに対し、Instagramのエンゲージメント率は4.21%という結果が明記されています。
Forrester Researchは、Instagramが他のソーシャルメディアよりも多くの反応を集めている事例として、Red Bullの投稿を紹介しています。同社は、2014年3月にFacebook(当時のファン数:4300万)とInstagram(当時のフォロワー数: 120万)で同じ動画を投稿。結果、フォロワー数約40分の1のInstagramが10倍以上のLikeを獲得し、そのエンゲージメント率は500倍であったといいます。
それでは、なぜInstagramは高いエンゲージメント率を得ることができるのでしょうか。Instagramは「全てのブランドに始める価値がある」と述べ、企業がInstagramを活用する3つの価値を提示しています。
Instagramには、世界中のユーザーと写真・動画を共有するというサービスのコアバリューを理解し、最大限にその機能を楽しみ、日々アクティブに参加しているユーザーが数多く存在します。このように質の高いユーザーを数多く持つInstagramをビジネスに導入すれば、情報感度の高い消費者に情報をリーチすることができるでしょう。
「Instagramのシンプルで洗練されたデザインには、ユーザーの注意を写真・動画に集中させる効果がある」とInstagramは述べています。実際、個々の投稿がスマートフォンの画面一面に表示される設計になっており、ユーザーのブランド体験を邪魔する要素はありません。Instagramを活用すれば、他の媒体では提供できない、非常に質の高い体験を消費者に提供できるでしょう。
直感的でわかりやすい、洗練されたUIデザインが施されています。たとえば、「写真・動画の投稿ボタンがメニュー内で目立つよう唯一ブルーになっている」、「目立つべき写真以外のパーツは角丸で構成されている」など、アプリケーションの最も重要な機能を一目で分かるようにする、iOS ヒューマンインターフェイスガイドラインの要件に基づいた設計になっています。Instagramが「クリエイティブで美しいデザインが、ブランドストーリーを包み込みます」と述べている通り、ユーザーがブランドの投稿写真や動画に注目出来るデザインになっていることで、ブランド体験の価値が高まっていることがうかがえます。
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