Googleが米国時間3月11日、「Google Store」をローンチした。「Nexus」シリーズのスマートフォンやタブレット、「Chromebook」シリーズのノートPC、「Chromecast」ストリーミングデバイスなどのハードウェア製品を購入できるウェブサイトだ。同社が2014年に買収したNest Labsのインターネット接続型サーモスタットなどの製品も販売する予定。
ストア開設に伴い、Googleはモバイルアプリ、映画、音楽などのソフトウェアを販売する「Google Play」ストアからハードウェアの販売を分離する意向だ。
これは、Appleのビジネスアプローチに倣った動きでもある。Appleはかなり以前から、音楽、映画、アプリを「iTunes」ミュージックストアと「App Store」を通して販売する一方で、「iPhone」「iPad」「Mac」は同社ウェブサイト上のストアで販売し、それぞれのオンラインストアを別々に管理している。だが、すべての企業がそうしているわけではない。Amazonは1つのストアでハードウェアとメディアの両方を販売している。
Googleは他の面でもAppleを模倣している。Googleは11日、ロンドンの家電量販店の中に「Google Shop」という店舗をオープンした。そこでは、同社端末の販売に加えて、製品の使い方を説明する講習やイベントが開かれる予定だ。Appleももちろん、実店舗を構えている。
Googleがハードウェアを直接顧客に販売しようと試みたのは、これが初めてではない。同社は、2010年に初めてのNexusスマートフォンをリリースした際に、製品を購入できる専用オンラインストアを開設した。同社はその後、Nexus端末の販売を外部の小売業者に移行した。同社のスマートフォンはその後、Google Playストアでも販売されるようになったが、Google製ハードウェアを販売する専用のストアフロントが運営されることはなかった。
しかし、それから5年が経って端末の種類が増加し続ける中、Googleはハードウェアに特化したサイトを開設することの効果に期待するようになった。
「製品ファミリにますます多くの商品が追加される中、ユーザーが簡単に理解できるようにしようと考えた」と、Googleはブログ投稿に記している。
Googleは、第2世代の「Chromebook Pixel」ノートPCのリリースに合わせて、オンラインのGoogle Storeを開設した。同製品もGoogle Storeで販売される。
Googleは、Google Storeで購入した製品の配送料を、期間限定で無料にすると述べた。Google Playストアで最近端末を購入した顧客の注文情報は自動的にGoogle Storeに移行するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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