プレイドは3月12日、サイト訪問者の特徴を瞬時に捉え、最適な接客を自動で行うサービス「KARTE(カルテ)」を正式に公開した。2014年9月からクローズドベータ版として提供していた。
KARTEは、ウェブサイトに数行のコードを埋め込むだけで、訪問者の特徴や行動をリアルタイムに分析して可視化するサービスで、個々の来訪者にあわせた接客を可能にするという。接客の種類は、ウェブサイトの中央に表示する「カードタイプ」や上下に表示する「通知タイプ」が用意されており、来訪者にあわせてメッセージを表示できる。
導入費用は月額5000円からで、基本プランは接客した回数に応じて料金が発生する従量課金制となる。月間のユニークユーザー数(UU数)が10万人を超えるサイトに関しては、月額固定料金と従量課金を選択できるエンタープライズ版を用意する。
同社では、2014年9月より問い合わせがあった企業を中心に、クローズドベータ版の導入を進めてきた。3月11日時点での導入サイト数は、大手ECや旅行、不動産など50以上にのぼる。また、これまでに解析したUU数は4500万人、訪問数は1億2000万件を超えているという。
気になる実績だが、KARTEを導入したサイトの中には、新規会員獲得率が108%増加、購入率ではサイト平均で30%増加した事例もあるそうだ。また、購入率が最も上昇したものとしては、約4倍の購入率を達成した事例も生まれているという。
今後は、あらゆる外部サービスとの連携を強化していくとしている。まずは、メールマーケティングツール「MailChimp」や、チャットツール「LiveChat」、アンケート&フォーム作成ツール「Formstack」などと統合し、これらをKARTEの接客に活用できるようにする。一部のユーザーから段階的に提供していくという。
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