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反Facebook、プライバシー最優先のSNS「Ello」--始める前に知っておくべきこと

Sharon Profis (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年11月04日 07時30分

 今では「Ello」という名前を耳にしたことがある人も多いはずだ。完全招待制のソーシャルネットワークであるElloは、ソーシャルネットワークに対する急進的なアプローチで注目を集めている。なぜ1時間あたり3万5000人もの新規ユーザーが同サイトに登録しているのか。なぜ人々はさらに別のソーシャルネットワークに喜んで加入しているのか。その理由を説明しよう。

Elloはどこが違うのか

 Elloは反Facebookであり、そのことを公然と表明している。無駄なものがなく、広告も表示されず、痛ましいほどミニマリスト的なElloは、Facebookの物議を醸すさまざまなポリシー、とりわけユーザーに実名の使用を強制するポリシーへの返答として設計されたソーシャルネットワークだ。

 だが、Elloを見ても、ほかのソーシャルネットワークとさほど変わらないと思うかもしれない。Elloはわざわざ斬新なアプローチを取って、友達の整理、コンテンツの発見、体験の充実を図ろうとしているわけではない。例えば「Google+」は「Circles」を導入したが、プロフィールの作成にさえ着手していない段階のユーザーを混乱させた。

 Elloは、TumblrとTwitterのハイブリッドのようなものだ。Tumblrのように、写真や自分の考えをまとめた文章(短文でも長文でも)を投稿することができる。また、Twitterと同様、@メンション機能を利用でき、メンションを含む投稿は自分と相手のプロフィールに表示される。

 飾り気がなく、意図的に空白の多いデザインを採用しているため、ユーザーとそのコンテンツが中心になっており、サイトのほかの要素はあまり目立たない。

広告なし、プライバシー最優先を約束

 Elloは自社の提案を守り、広告非表示をいつまでも続けることを約束している。その理由の根幹にあるのはElloの理念だ。広告を販売する唯一の手段はユーザーデータを収集することであり、Elloはそれをやるつもりはない。実際に、Elloはユーザーが「Google Analytics」の追跡をオプトアウトすることを認めており、ユーザーデータを匿名化する方法について詳しく説明している。

 疑いの目を向ける人も多いが、Elloはほかの収入源を見つける計画があると主張して、そうした疑念に対処した。同社の創設者は投稿の中で、有料の機能アップグレードを提供する計画に言及した。それはデータのエクスポートやプロフィールの強化といった機能になるかもしれない。

「Like」ボタンはあるのか

 ない。隅々までくまなく探したが、「Like」ボタンは見つからなかった。

 Likeボタンは、ユーザーの関心事についてのデータを効率的に収集する手段として開発されたことを思い出してほしい。ユーザーが書いた投稿を分析するより簡単な手段だ。ユーザーが何かに「Like」を押せば、Facebookはその感情を簡単に包装して販売することができる。

 この投稿によると、Elloは独自バージョンのLikeボタンの追加を予定しているようだ。「Love」ボタン(冗談ではない)によって、投稿を保存して後で読めるようにする機能が提供されるという。

登録

 「Gmail Beta」を覚えている人は、Elloへの登録には招待が必要だと聞けば、懐かしい気持ちになるだろう。新規ユーザーには、1人あたり25枚の招待状が割り当てられる。

 Elloでは1時間に約3万5000人のペースで登録が行われているという。そのため、皆さんも招待を受ける可能性はかなり高い。

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提供:Screenshot by Sharon Profis/CNET

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