iPhoneはこれまで常に、明るさの点でも発色の品質の点でも、飛び抜けたディスプレイを採用してきた。米CNETのDavid Katzmaier記者は、ここ数世代のiPhoneをテストしてきたが、そのディスプレイは数あるスマートフォンの中でもトップクラスだったとしている。
iPhone 6の4.7インチIPSディスプレイは、iPhone 5やiPhone 5sと同じくらい鮮やかでリッチであり、そのままサイズが大きくなっている。しかし、それほど大きいわけではない。このディスプレイの1344×750という解像度は、iPhone 5/5c/5sの1136×640よりは高いが、ピクセル密度は同じ326ppiだ。これはよいステップアップであり、スマートフォンの画面を見るときにはあらゆる場面で役に立つだろう。各ページにはアプリが格子状に6個×4個並び、その下に4つのアプリが収まるドックがあるため、28個のアプリが表示できる。これに対し、iPhone 5の4インチディスプレイでは24個だった。iPhone 5では画面が縦に延びただけだったが、今回は縦にも横にもピクセル数が増えている。これは、アスペクト比が変わらず、動画やウェブページも同じ比率で表示できることを意味している。
Appleの主なプレインストールアプリ以外には、この余分なピクセルを活用できるように最適化されたアプリはないが、古いアプリも黒い帯が表示されることはなく、拡大されて表示される。その結果はアプリによって善し悪しがある。「Kindle」と「Netflix」は良好で、テキストも動画も鮮明に見えた。多くのゲームも、アップデートなしで素晴らしい表示が得られた。例えば、「Badland」「Riptide GP2」「Unpossible」や、「Device 6」などのテキストベースのゲームがそうだ。しかし一部のアプリでは、アイコンやキーボード、ボタンなどが拡大されて大きくなりすぎている。今後数週間で、アプリがアップデートされてほとんどの状況は改善されるだろうが、現時点では移行は完璧とは言えない。
iPhone 6 Plusはさらに印象的な1920×1080のインチディスプレイと401ppiのピクセル密度を持っているが、スマートフォンとしてはかなり大きい。筆者の個人的な好みで選ぶなら、4.7インチの方が好きだ。だが、筆者は少しずつ大きなスマートフォンを受け入れつつあり、今後意見は変わるかもしれない。多くの人は4.7インチの画面で満足できるだろうし、携帯性と十分な機能を兼ね備えていると感じるだろう。しかし現代のスマートフォンの世界では、iPhone 6の解像度は理想よりも一段下だ。
ただし、以前のiPhoneよりもはるかによいことは間違いない。iPhone 6を使って1週間になるが、これまで使っていたiPhone 5sの画面が、初代iPhoneのもののように感じられるほどだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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