Microsoftがテレビ番組制作を断念した。1万8000人の人員削減の一環として、2年前に設立したXbox Entertainment Studiosが閉鎖する。
カリフォルニア州サンタモニカに拠点を置く同スタジオは、今後数カ月のうちに閉鎖される。在籍する従業員は200名。従業員は引き続き、Xbox Originalsブランドの下で制作中のプロジェクトを完了する。制作中のプロジェクトには、2014年中に配信予定のデジタル映画「Halo: Nightfall」や、Steven Spielberg監督による実写版テレビシリーズ「Halo」などがある。ドキュメンタリシリーズの「Signal to Noise」の制作も最後まで続ける予定である。同シリーズの最初のエピソードは、ニューメキシコ州の古い埋め立て地に埋められていた、大量のAtari製「E.T.」ゲームカートリッジの発掘を題材としている。この発掘にはMicrosoftも出資していた。
Xbox事業を統括するPhil Spencer氏は声明で、「Xboxは今後も、『NFL on Xbox』のようなインタラクティブなスポーツコンテンツをサポート、配信する予定である。われわれは引き続き、毎月のコンソールアップデートを通してTVエクスペリエンスを革新し、コンソール上でのエンターテインメントコンテンツの強化を図っていくつもりだ」と述べた。
また「当社は世界クラスのコンテンツプロバイダーとのアプリの提携によって、エンターテインメント、スポーツ、TVコンテンツを世界中のXbox顧客に提供している。これは今回の組織改革による影響を受けない」と同氏は付け加えた。
Microsoftがオリジナルテレビ番組を制作することに違和感を抱いていた人々は、今回の発表に驚かないだろう。同社は4月、同スタジオで10作品以上の制作にとりかかっており、早ければ6月にも配信を開始すると発表したが、最終的な目標についてはほとんど語っていなかった。この取り組みを指揮していたのは、CBS TVの前社長であるNancy Tellem氏。同氏が、テレビ業界に長く籍を置く同業者のJordan Levin氏を誘い、Netflix、Amazon、Huluなどと競合する、この取り組みが始動した。多数の企業がひしめき合うこの分野には現在、YahooやAOLも参入している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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