NTTドコモは5月29日、動画コンテンツプロバイダ向けに、次世代の動画圧縮技術「H.265/HEVC」やストリーミング技術を活用した動画配信を行うためのガイドラインを公開した。
H.265/HEVCは、ドコモが標準化を推進した国際標準規格の動画圧縮方式で、従来の動画圧縮方式「H.264/MPEG-4 AVC」による動画のデータ量を約半分に圧縮可能。品質を維持しながら動画のダウンロードを高速化したり、従来のダウンロード時間でより高画質な動画を視聴したりできるという。ドコモでは今夏モデルのスマートフォンとタブレットからH.265/HEVCの動画再生に対応しており、「dアニメストア」でも5月15日からH.265/HEVCに対応した動画コンテンツを提供しているとのこと。
ドコモによると、ガイドラインの作成にあたりJストリーム、ドワンゴ、フォアキャスト・コミュニケーションズ、NTTぷららが協力したという。内容はモバイルネットワークにおいて考慮すべきポイントの解説や、コンテンツビットレート、配信ビットレートの最適化に関する指針、dアニメストアにおけるH.265/HEVCの運用事例などとなっている。
今回のガイドライン作成の背景には、スマートフォンの高性能化とネットワークの高速化による、HD画質を超える高画質動画配信への期待があるという。動画品質の向上に伴うコンテンツデータ量の大容量化を抑えるために、コンテンツプロバイダの配信方法を最適化して、動画配信の品質や快適性を担保する狙いがあると思われる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力