UPDATE Microsoftは、予測を上回る会計年度第3四半期決算(米国時間3月31日締め)を発表した。同四半期には、「Office 365 Home」の登録ユーザーが100万人増加し、「Windows XP」のサポート終了が功を奏し、エンタープライズ部門が好調で、クラウド機能の追加があった。
一方、「Microsoft Surface」の同四半期売上高は前年同期から50%増加して5億ドルとなった。
全般的には、Microsoftの第3四半期売上高は204億ドル、1株あたり利益は68セントで、前年同期とほぼ同等だった。
Microsoft第3会計四半期に対するウォール街の予測は、売上高203億9000万ドル、1株あたり利益は63セントだった。
Satya Nadella氏を最高経営責任者(CEO)に迎えてから初の四半期ということで、同四半期はMicrosoftにとって重要なものである。Nadella氏は、Microsoftの「Build」カンファレンスと「Office for iPad」発表で数回姿を見せた。また同四半期は、Nokiaが売上高に加えられる前の最後の四半期でもある。アナリストらは、NokiaによってMicrosoftの利幅と利益がしばらくは減少すると広く予測している。
今後の四半期に対するMicrosoftの見通しにはNokiaが含まれないため、同社は米国時間4月25日の買収完了後に情報を更新する必要がある。
Microsoftのビジネス部門の内訳は、最近の四半期とほぼ同様だった。コマーシャルライセンスとして知られるエンタープライズ部門の売上高は103億2000万ドルで、前年同期の99億8000万ドルから増加した。
Microsoftのコマーシャル部門は引き続き好調で、サーバ製品売上高は前年同期比10%増、「SQL Server」売上高は同15%以上増、Windowsボリュームライセンス売上高は同11%増だった。注目に値する情報として、Microsoftは、エンタープライズデスクトップの約90%に「Windows 7」または「Windows 8」が搭載されていると見積もっている。
またMicrosoftは、「Azure」や「Office 365」などのクラウドサービスを含む「コマーシャルその他」の第3四半期売上高が19億ドルと、前年同期から31%増加したと述べた。
Microsoftの古くからの中核事業であるWindowsも好調で、第3会計四半期のOEM向けライセンス売上高は4%増加した。ビジネスPCは、「Windows Pro」の売上高が19%増加したことにけん引されて好調だったが、Windows Pro以外のOEM売上高は15%減少した。Microsoftは最近、Windows XPのサポートを終了しており、それによって企業による(ほとんどの場合においてWindows 7への)アップグレードが促進された。
Nokia買収によって抜本的な改革が予定されているハードウェアについては、「Surface」の売上高が前年同期比50%増の4億9400万ドルだったとMicrosoftは述べた。また、「Xbox」ゲーム機の販売台数は200万台だったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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