朝日新聞社は4月7日、データを活用して分かりやすい表現で報道することに取り組む「データジャーナリスト」と、その最新事例を紹介する特設ページを朝日新聞デジタル「未来メディアプロジェクト」内で公開した。
同社が推進する未来メディアプロジェクトは、最新のITテクノロジを取り入れながら新たなメディアのありかたを探るというもの。
特設ページでは、新しい技術や表現方法を取り入れ、分析したデータをもとにコンテンツ制作に取り組む記者をはじめ、デザイナーやプログラマー、データサイエンティストなど社外のスペシャリストのインタビューを掲載。ソチ五輪期間中に話題となった朝日新聞デジタルのコンテンツ「浅田真央 ラストダンス」の制作裏話も紹介しており、デジタル編集部の担当スタッフが、企画から編集過程で苦労した点、デザイン面などの工夫について振り返る内容となっている。
このほか、朝日新聞や海外の報道機関によるデータ・ジャーナリズムの注目事例についても順次紹介するという。
なお同社では、マサチューセッツ工科大(MIT)メディアラボと共同で5月12日、「メディアが未来を変えるには ~伝える技術、伝わる力~」と題し、デジタル技術やデザイン手法が進化した先のメディアのあり方を探るシンポジウムを東京ミッドタウンホールで開催予定だ。参加費は無料。ウェブサイトで4月21日まで参加申し込みを受け付ける。応募多数時は抽選になるとのこと。
当日はMITメディアラボ所長の伊藤穣一氏、米紙ニューヨーク・タイムズのグラフィックエディター、アマンダ・コックス氏、ザ・ハフィントン・ポストのプロダクト部門統括責任者ニコ・ピットニー氏による事例発表とパネルディスカッションが行われる予定だ。
なお、3月1日から2日まで、朝日新聞主催によるデータジャーナリズム・ハッカソンが開催された。2月20日に行われたデータジャーナリズム・アイデアソンをもとに、8つのグループが災害、医療、少子高齢化、スポーツなど8つのテーマで開発に取り組み、それぞれの課題を提案した朝日新聞の記者たち11名を含む計74名が作業に参加した。
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