NTTぷららは4月7日、2014年度の事業展開について説明会を開催した。4K VODトライアル配信の開始を含む今後の展開やスマートTVへの取り組みについて、代表取締役社長の板東浩二氏が説明した。
新サービスとして新たに発表されたのは、4K VODトライアル配信のほか、ペット専用チャンネル「DOGTV」の放送開始、「ひかりTVゲーム」におけるディズニーのゲームコンテンツの提供など。こうした新サービスに加え、テレビ向けサービスのマルチネットワーク対応、放送サービスのモバイル配信などを実施し、スマートTVシステムを強化していく。
板東氏は「スマートTVの仕組みはほぼ確立できたと考えている。今後の課題はこのプラットフォームの上に新しいサービスやコンテンツを拡充していくこと。日本最大規模のプラットフォームにしたい」と意欲を見せる。
ひかりTVが、スマートTVを進化させる新たな取り組みとして挙げたのは
の5つ。ハイビジョン化率では、ベーシックチャンネルで5月1日に全チャンネルのハイビジョン化を実現。プレミアムチャンネルなどを含めた全チャンネルでも93%のハイビジョン化率を誇る。また、ひかりTVミュージックでは2014年3月末で約150万曲ある提供楽曲を2014年9月末には約780万曲、2015年3月末には約1000万曲まで拡充することを明らかにした。
ひかりTVゲームでは、ディズニーとディズニー/ピクサーの人気ゲームを6月より提供する。日本初上陸となる「プレーンズ」「トイ・ストーリー3」「メリダとおそろしの森」を先行配信するほか、合計6タイトルをラインアップする。ひかりTVでは多チャンネル放送、VOD作品に加えゲームタイトルを追加することで「ディズニーを楽しむなら、ひかりTV」をテーマに訴求していく方針だ。
新たに提供されるDOGTVは、留守番している犬のリラクゼーションやストレス緩和を目的に放送が開始された、犬のための専門チャンネル。犬の視覚や聴覚、生活サイクルにあわせて編成されているとのこと。2013年に米国で放送が開始されており、国内での放送は初。放送は6月1日にスタートし、月額税込1994円で視聴できる。
映像サービスのマルチネットワーク/マルチデバイス対応については、フレッツ光以外の光・ADSL回線でもVODや放送サービスの映像配信を可能にする。対応予定は2014年度内。スマートフォンやタブレットへの映像配信については、携帯キャリアのネットワークを使っての放送サービス受信を第2四半期には可能にする予定だ。
板東氏は「スマートTVと一言でいっても、人によって言うことも違うし、どう変化するかわからない部分もある。1つ参考になるのはモバイル端末。携帯電話がインターネットにつながって10年も経たないうちにスマートフォンへと進化した。テレビもインターネットにつながることで大きく変わっていくのではないかと思う。そこに大きなビジネスチャンスがあるのではないか。乗り遅れないようにしたい」とスマートTVの今後を見据えた。
ひかりTVの2014年3月末の会員数は約282万人。2015年3月末の会員数目標を320万人としており、2013年同様の純増数を目指すとした。
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