2014年にリリースされる予定の新しい「Firefox」のデザインは、より広範囲を対象としたパブリックテストに向けてほぼ準備が整っているという。しかし、米国時間11月8日に伝えられたこの知らせには、「後戻りは簡単ではない」という警告の言葉も添えられていた。
「Australis」という開発コード名のこのデザインプロジェクトは、デスクトップPCからモバイル機器まで複数のプラットフォームでブラウザの見た目を統一することを目指している。外見的には、一部ボタンの配置が変更され、アイコンをベースにしたメニューに力点が置かれるとともに、タッチフレンドリーな操作が採用されている。
アドオンであれば、現行の、あるいはさらに古いデザインに戻すこともおそらく可能だろうが、AustralisをFirefoxのNightlyビルドに組み込んだ以降は、容易に後戻りできなくなるという。
MozillaのシニアソフトウェアエンジニアであるJared Wein氏はブログで「Australisのスコープはあまりにも大きいため、about:config設定を用いてそのプレゼンスを切り替えられるようには実装できなかった。このため残念ながら、変更を元に戻すためのわずらわしい計画を用意しておく必要があることで、Australisのリリース遅延につながる問題が起こりえる」と述べている。
Mozillaは、Australisを1~2回のリリースサイクルの間、待機させておくことになった場合に備えて、別のNightlyビルドで、外見に関係のない要素を維持していく計画だ。
またMozillaは、メニューデザインの変更を事前に公開している。これには、タッチスクリーン上でも操作できるほど大きなメニューアイコン(Firefoxの「Android」化とも言えるだろう)が含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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