Linuxベースの「Ubuntu」OSの開発元であるCanonicalは英国時間2月19日、タブレット向けUbuntuを発表した。同OSは特に「Nexus」シリーズのタブレットをターゲットとしている。同OSは21日より「Nexus 7」と「Nexus 10」で利用可能になる予定だ。
「Nexus 4」および「Galaxy Nexus」スマートフォンの所有者も同日に同OSを利用できるようになる。また、同OSは来週のMobile World Congressで大々的に取り上げられる予定だ。
Canonicalは携帯電話やテレビ、タブレット、PCをまたいでインターフェースを統合することを目指している。UbuntuとCanonicalの創設者であるMark Shuttleworth氏は、「われわれのインターフェース群は、あらゆるスクリーンに拡張できるようになった。したがって、携帯電話は(適切なデバイスに)接続されることで、タブレットやPC、テレビでの体験を提供できる」と話す。
「iOS」や「Android」と比べて、Ubuntuの何がそれほど特別なのか疑問に思っている読者のために、以下で同OSの特徴的な機能を簡単に紹介する。
マルチタスキング:ユーザーが1つのスクリーン上で、タブレットアプリとスマートフォンアプリの両方を同時に実行することを可能にする。それぞれのアプリがどれだけのスクリーンスペースを使用するのかをカスタマイズできるようになる。しかし、3つ以上のアプリを同時に実行できるのかどうかは不明だ。
セキュアなマルチユーザー機能:ほかのタブレットOSも複数のアカウントをサポートするが、Canonicalによると、Ubuntuは個人データを完全に暗号化する機能を備えており、ほかのOSより優れたセキュリティを提供するという。
魔法のようなスワイプ機能:より滑らかで軽快な体験を提供するため、Ubuntuはアプリや設定にアクセスする方法をさらに合理化している。画面の四辺の1つから内側に向かってスワイプすることでアプリや設定、そのほかのコントロールにアクセスできるため、ホームボタンや戻るボタンは用意されていない。
Ubuntuは6インチ〜20インチのタブレットサイズ、100ppi〜450ppiのスクリーン解像度をサポートする。
Canonicalによると、Nexus 10のようなハイエンドタブレットにキーボードとマウスを接続すると、Microsoft、Citrix、VMware、およびWyseのプロトコルを使って、リモートの「Windows」アプリにアクセスできるという。
とはいえ、滑らかで洗練されたOS設計がプラスの要素であることは間違いないが、Ubuntuがどれだけ有力な代替OSになるかを最終的に決定するのは、蓄積されたソフトウェアサポートの幅広さだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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