NokiaとResearch in Motion(RIM)は、両社間のすべての特許訴訟について和解した。ただし、RIMは契約上、不利な立場に立つようだ。
Nokiaは米国時間12月21日、RIMとの間で係争中だったあらゆる特許侵害訴訟を終結する特許ライセンス契約に両社が合意したと発表した。RIMは、一連の訴訟の和解に向けて、Nokiaに対する一時金の支払いに合意した。RIMは今後、Nokiaの特許を使用する権利に対して同社に「継続的な支払い」を行う予定である。
RIMとNokiaの争いは2003年にさかのぼる。両社は同年、互いの標準必須特許の一部の使用を相互に許諾するライセンス契約を締結した。RIMは2011年、スウェーデンにおいて、NokiaのWLAN関連特許を元の契約に含めるよう求める仲裁を申請しているが、その理由としてRIMは、標準必須特許に関連するあらゆる契約にWLAN関連の知的財産が含まれるべきだとしていた。
この仲裁プロセスにおいて、Nokiaは、RIMによる無線ネットワーク技術の自社製品への使用がNokiaの特許を侵害していると主張し、RIMに対して特許使用料の支払いを要求していた。一方、RIMは自社製品にWLANを使用していることを認めたものの、その使用については最初に締結した契約の対象となるとの見解であると伝えられた。
スウェーデンの仲裁人は2012年11月、Nokiaに有利な判断を下し、今回の合意に道筋をつけた。
NokiaとRIMの両社はいずれも、今回の契約に関する金額を明らかにしておらず、どの特許を契約に含めたのかについても明言を避けた。しかし、米国、英国、カナダにおいて、両社間で争っていたすべての特許訴訟を取り下げたことを明らかにした。
Nokiaの知的財産最高責任者(CIPO)を務めるPaul Melin氏は21日、声明で次のように述べた。「RIMとの特許ライセンス問題を解決し、新たな合意に達することができたことを非常にうれしく思う。同時に、Nokiaが当社独自の製品差別化を守る能力を維持することができ、満足している」
Nokiaによると、同社はこの20年間に、研究開発に対して約450億ユーロ(594億ドル)を支出したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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