「Windows」部門を6年間統括した末にMicrosoftを最近退職したSteven Sinofsky氏が米国時間12月19日午前、2013年春からハーバードビジネススクール(HBS)で教壇に立つ予定だとツイートした。
「2013年春に@HarvardHBSに戻ってまた教壇に立つことをうれしく思っている」とSinofsky氏は記している。
Sinofsky氏はTwitter上でのある質問への回答として、同氏は「製品開発」について教えるとともに、その話題に関する記事を執筆するつもりであると述べた。
Sinofsky氏は、過去にもHBSに在籍した経験がある。同氏は1998年、同校で「客員学者」として勤めた。また同氏は、HBSのMarco Iansiti教授とともに組織管理に関する「One Strategy: Organization, Planning, and Decision Making」という書籍を共同執筆している。
他者による評価が極端に分かれる人物であるSinofsky氏は、Microsoftの最高経営責任者(CEO)を務めるSteve Ballmer氏を含む複数の幹部と意見が対立し、同社を退職した。しかし、Sinofsky氏を支持する人々もおり、その多くは、Windows部門の立て直しに成功した同氏の手腕を評価している。同氏が引き継いだとき、同部門は開発が大幅に遅れた「Windows Vista」の大失敗によって不安定な状態にあった。
Sinofsky氏の管理スタイルの中心であり、おそらくは同氏の講義の話題となるのは、経営管理の世界で「functional organization」(職能的組織)として知られるものを構築することである。これは、製品管理、開発、ソフトウェアテストといった職務に関連付けて直属関係を形成する体系である。これの対極にあるのが「product organization」(製品組織)で、ここでは多くの専門分野にわたる複数のチームが、特定の機能集合にともに取り組む。Sinofsky氏とIansiti氏は共著した書籍の中で、職能的組織の方が作業者に対し、最終的な目標に向けて一丸となって前進するための明確な指針を与えると論じている。
Twitterを介した質問への回答の中で、Sinofskyは自身の役職名が「Executive in Residence」になる予定だと述べた。また同氏は、「(製品開発)、計画、コラボレーションなど」を教えるとともに、研究と執筆活動にも取り組むつもりだと述べた。同氏は、2013年春以降も教壇に立つつもりかどうかについては述べていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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